年齢と共に、運動量が減り、身体機能が落ちていくのは、犬も人も同じ。
犬は、シニアになるとボール投げや引っ張りっこ、追いかけっこなど、アクティブな遊びをする頻度が減ってくるものです。
しかし、「あんまり動きたくなさそうだから」とそのままにしておくと、さらに愛犬が老け込んでしまうかもしれません。
今回は、運動系に変わる遊びで、何歳になっても犬が楽しみや達成感を得て活き活きとしたシニアドッグ生活をおくるためのヒントを考えていきます。
犬にとって、視覚・聴覚・嗅覚の中でいちばん最後まで残りやすい感覚は「嗅覚」。嗅ぎ分ける能力です。
個体差や知覚能力に違いますが、遊びの範囲でできるトレーニングとしては、犬種や年齢に関係なくできるのは、「嗅ぐ」を使ったオヤツ探しゲームです。
人の100万倍から1億倍とも言われる犬の嗅覚。
鼻から嗅いだ匂いの情報を脳に伝わり
→ 匂いの種類を判別
→ オヤツを探し出す
犬は、運動能力ではなく「頭」を沢山使うことでとても疲れます。
そしてその疲れは、楽しみながら頑張り自分でオヤツを探し当てる、獲得感があるいい疲れとなります。
やり方は、簡単です。
犬の大好きなオヤツと隠す場所があれば、自宅で始められます。
【初めての方へ】
鼻を使った宝探しゲームのやり方は、下記を参考にしてください。
『愛犬とのしつけエクササイズ』9時間目「宝探しゲーム(探せ)」
https://goron.co/archives/1109
鼻を使い匂いを感知してオヤツを探す、ゲームの仕組みを犬が理解してきたら、隠す範囲を広げていけば、部屋全体が宝の探し場です。
どんな犬でも、何歳からでも始められるのはもちろん、脚の不自由など運動機能の低下している犬もできるゲームです。
また、室内でできるので、悪天候など散歩に行けない時の楽しみとしても最適です。
私のパートナードッグおまめも10歳を過ぎ、他犬と遊んだり、ボール投げをする頻度が減ってきました。
日中一所で寝ていることが多くなったおまめですが、宝探しゲームを始めると「クンクンクンクン!」鼻息が聞こえるぐらい大きく、意欲的に、小回りよく動き、探し回る・・・犬として持っている能力をおおいに使い、頑張る様子を見ると、「嗅ぐ」ことは犬が犬らしさを発揮できる行動の一つだと感じます。
運動系の遊びが減ってきた犬には、新しい遊びとして。
今まで遊びにあまり興味がなかった犬には、初めて楽しめるかもしれない遊びとして。
シニアドッグのアンチエイジングとしても。
嗅ぐゲームを愛犬の部活動にしてみましょう。