マッサージでケアしてみよう!
・先ずは全身の皮膚をユラユラと揺り動かします。
エネルギーの滞りがあるワンコは皮膚も固いです。
・次に頭から両前足へ、頭から両後ろ足へとナデナデしましょう。
慣れていない、ワンコの体力に不安がある場合はこれだけでもOKです。
・犬の様子を観ながら、大丈夫そうでしたら肩周りのマッサージです。
・そして、肩甲骨周りの皮膚を優しくマッサージします。
・首周りも皮膚をユラユラマッサージします。
少し分かりにくいかもしれませんが、写真の様に指の関節を使っても良いですし、掌側を使ってもOKです。
(私はこの時力を入れすぎない様に関節を使いました)
《犬のマッサージで気を付けること》
※筋肉を無理に揉む必要はありません
プロの方以外は危険を伴います。
※犬に「痛気持ちいい」感覚はありません
あくまで優しくマッサージしましょう。
※長時間のマッサージは必要ありません
受ける側のワンコも意外とエネルギーを消費しますので、長くても15分以内に終わらせる様にしてください。
1〜2分でも充分な効果が得られます。
おススメの経絡とツボのご紹介
◯肝経絡(かんけいらく)
体の横の赤いラインの場所です。
ざっくりで大丈夫ですので、体側を優しくマッサージして下さい。
◯湧泉(ゆうせん)
後ろ足の裏側の一番大きな肉球の中央にあります。
全身のエネルギーの流れと血行を良くし、巡らせてくれます。
頭に昇ったエネルギーや熱を下ろして巡らせる働きもあり、癲癇などの発作を和らげてくれます。
発作中も使えるツボですので、是非活用して下さい。
つま先に向かって10秒程3〜4回指圧します。
発作中は治るまで繰り返して下さい。
◯風池(ふうち)
耳の後ろで首の付け根と耳の下の真ん中の☆印の場所です。
頭部の熱を取り、イライラを鎮めます。
15秒ほど押さえて→離すを数回繰り返して下さい。
その他、飼い主さんができる春ケア
◯ストレスは大敵!
春によく働く「肝」は「イライラの臓器」とも言われ、肝が疲れたり暴走するとイライラしやすくなり、消化器系の不調や疲労感が出やすくなります。春に体調を崩しやすいワンコ、人はできるだけゆったりとする時間を作ってあげて下さい。
◯早寝早起きがおススメ
中医学では、23時から2時が「肝・胆の時間」と言われ、血が肝臓に戻り、休む時間とされています。
この時間にしっかりと休むだけでも肝臓、胆嚢のケアになり、不調を改善するだけでなくストレスやイライラを緩和してくれます。
飼い主さんのライフスタイルによってはこの時間の睡眠は難しいかもしれませんが、ワンコは遊ぶなどの興奮させる様な行動は避け、部屋の照明を落としてあげたりと静かな時間を過ごさせてあげて下さい。
◯風の強い日は要注意!
季節に関係無くですが、特に春の強風は「気を乱す」と言われ、体への影響が大きいとされています。
飼い主さんも体調や体質によっては頭痛や吐き気に悩まされる方もいらっしゃるかもしれません。
風の強い日はワンコも飼い主さんも、いつもより少し体調に気を配ってあげて下さい。
◯消化が良く、香りのあるものを食べましょう
薬膳では香りの強いものは気を巡らせると言われています。
春は、セロリやピーマン、三つ葉、カブ、キャベツ、白菜、しいたけなどが気の流れを良くし、春の不調を和らげてくれます。
花粉症などのアレルギーには干し椎茸がおススメです。
◯頭が熱い、痙攣発作のある子は頭を冷やす
頭部に疾患のあるワンコは頭が熱くなりがちです。「しんどそうだな」「今日は風が強いな」「低気圧が来るな。」と心配な時は濡れタオルで頭を冷やしてあげるとかなり楽になります。飼い主さんも偏頭痛などがある時は頭を冷やしてあげると症状が緩和します。
「クールタオルも使いやすいよ!」
※夏に使うクールタオルは薄くて軽く、とても使いやすいのでおススメです。