みなみ

犬の鬱(うつ)病とは?

皆さんは、犬にも鬱病があることを知っていましたか?

私たちは日々の疲れやストレスを様々なもので癒しています。
愛犬を飼っている方や動物が好きな人にとっては、動物と触れ合うことで心身の癒しに繋がることも多いと思います。

では、癒しを与えてくれるワンちゃんはいつもハッピーなのでしょうか?
犬の鬱病というものはどのようなものなのか、どんな症状があるのかなどをご紹介していきます。

犬の鬱病とは?

〈 主な兆候 〉

 •食欲の減退・過多

 •日常における睡眠行動の変化(例:一日中寝ている)

 •無気力または興味の減退

 •足を舐める

 •人目を避けて、隠れる

 •体重の変化

 •気質の変化

 •クンクン鳴き続ける

いつも笑顔で出迎えてくれていた愛犬が、起き上がろうともしない。
お散歩となれば真っ先に玄関に向かうはずなのに、呼びかけても反応が薄い。
このような症状が見られるようになったときは、「犬のうつ病」を疑う必要があるかもしれません。

兆候は人間のうつ病と似ていますが、犬のうつ病については、環境の変化など、原因やきっかけが明らかなケースが多いのが特徴です。

〈 どんなことが原因? 〉

•家族、同居ペットや仲の良い友達との別れ

•新しい家族(人間・ペットを含む)

•家族の就職や勤務形態の変化

•引っ越し

•トラウマとなる出来事

•退屈(気候の変化などで屋外で遊べない等)

「新しい家族」や「家族の就職」は、自分への注目や日常の活動が減ったり、日課のスケジュールが狂ったりすることがストレスになるようです

「トラウマとなる出来事」で典型的な例は、他犬からの攻撃により自尊心が傷つき、散歩を嫌がることで、このような場合には時間をかけたリハビリが必要になるかもしれません。

また上記以外に、お留守番などによる分離不安からうつ病に発展するケースも報告されています。

うつの原因の大半は排除するのが難しいですが、獣医さんによると、遅くとも2~3か月で犬が慣れて、問題は自然に解決するそうです。

小型犬であれば、体重管理は大きな課題なので、変化の状態を見て、早めに獣医さんにご相談ください。

︎〈 犬の鬱病の対応方法 〉

•家族と一緒の時間を増やす(遊び・散歩等)

•夢中になれるオモチャを与える

•屋外での活動、ドッグラン、ドライブ、お友達と一緒に遊ばせる

•クレート等のないデイケア施設に預ける

•愛犬が喜ぶことをさせてあげる

•運動量を増やす

•目的のある運動をさせる(宝探しゲーム等)

屋外での運動は、一緒に歩くだけでも、刺激を受けて気分転換になります。また、ワンちゃんの気持ちを盛り上げるだけでなく、免疫システムも活性化させるそうです。

体を動かすことで、ワンちゃんのリンパ系が活動的になり、悪いバクテリアを殺す働きが促進されます。逆に、体を動かさなければリンパ系が休眠状態となり機能しにくくなってしまいます。

なお、歩行が難しいワンちゃんには、日向ぼっこをしながら、マッサージでリンパの流れを良くするのも効果的です。

リンパ腺の位置は、人間とほぼ同じ箇所にあるので、それらの箇所に手のひら全体を当て、力を入れずに、ゆっくりと優しく円を描くように動かしてあげます。

刺激を与えるのではなく、ワンちゃんをリラックスさせてあげるつもりでマッサーじしましょう。

まとめ

今回は犬の鬱病について詳しくまとめました。
犬も人間と同様様々なきっかけで鬱病になってしまうことがあります。
一緒に暮らす中で、環境の変化など起きてしまうこともありますが、愛犬と楽しく暮らしていくためにさらにどんなことを気遣っていけば良いかが具体的に分かりました。
皆さんも是非参考にしてみてください!

みなみ

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(みなみ)
トイプードルとポメラニアンと暮らす保育士。

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