梅雨入りしましたね。
雨の日が多くなり、空気がジメジメとしてアトピーなどの皮膚疾患のあるワンコは、痒みや湿疹などが出る季節でもあります。
是非、前回の「体の中から余分な熱とお水出し」をしてあげて、少しでも快適に過ごせますように。
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今回は、ワンコの薬膳の健康相談で2番目に多い「腎不全」のお話しです。
腎臓病は、全ての犬は発症するわけではありませんが、気をつけてれば100%予防出来る疾患でもありません。
壊れた腎臓が治るわけでもありません。
腎臓病のワンコと飼い主さんが少しでも楽になればと思い、記事で伝えていきます。
「ちょっとでも快適になるとイイな」
「腎不全」って何?
「腎不全」とは、病名ではなく、タンパク尿・血尿・むくみ・高血圧などの症状が現れ、腎臓の機能が消失した「病態(びょうたい)」の事です。
腎臓の機能が正常時の30%以下になり、それに伴い体内に異常が起こり、様々な症状が出る状態です。
進行は、速度や病気の具合、原疾患によって急性と慢性に大別されます。
また、一部例外はありますが、腎臓の失われた機能が元に戻る事はありません。
ただ早い段階で対応する事で、腎機能の低下を緩やかにしたり、QOL(クオリティ オブ ライフ)を保つ事は出来ます。
病院での治療と併せて、ご家庭でのケアの参考になれば幸いです。
どんな症状があるの?
腎不全によって現れる症状は、
*尿が出ない・少ない
*食欲不振
*下痢・嘔吐
*脱水
*怠さ
*腰痛
と様々です。
腎臓は、症状が出た時点で病気がかなり進行しています。
また、直ぐに死至る病ではないため、他の病気を併発している場合、慢性腎不全の場合、治療の優先順位が後回しになりがちです。
腎臓が疲労したり弱った事で他の病気になり、検査したら腎臓にも疾患が出ているという事もあります。
年に一度くらいは血液検査などで腎臓の機能チェックをすることをお勧めします。
「分かりにくい病気だから、早目にチェックだよ!」