「熱中症ゼロを目指そう!」
全国的に梅雨入り宣言がされましたが、沖縄など場所によっては早くも梅雨明けした地域もありますね。
今年は6月でも高温注意の日があったり、早くも猛暑の気配です。
今回は、毎年恒例の熱中症予防のお話をさせていただきます。
過去の記事と重複する所も多いですが、お読みいただけたら嬉しいです。
熱中症ってどんなもの?
熱中症とは、東洋医学でも西洋医学でも「体に溜まった熱が何らかの理由で上手く放熱されず、体温調節が出来なくなった」状態を指します。
重症になると命に関わります。
毎年暑くなると熱中症のニュースが流れ、中には悲しい結果になってしまったと報じられる事は少なくありません。
毎回お話させて頂いておりますが、私自身も熱中症になった経験があります。
熱中症を経験する前は
「長時間暑い場所に居なければ大丈夫」
「きっと徐々に気分が悪くなるだろうから、直ぐに涼しい場所に行けば直ぐ回復するよね」
と思っていましたが、実際は全く違いました。
冷房で涼しい電車を降りて、目的地まで猛暑の中を歩いていたのは5〜6分でした。
その短い時間にも関わらず、急な眩暈といきなりの頭痛、耐えられないほどの吐き気がおこりわ立っていられなくなりました。
幸い目的地には到着しており、そこで横になって休む事が出来ました。
比較的軽度でしたので1時間程で起き上がれる様になりましたが、頭がぼーっとしたり、フラつきがあったり、手足が少し震えたりと完全に回復したのは次の日の夕方くらいだったと思います。
軽度でもとても苦しく、頭痛の他に嘔吐を繰り返していたのでかなり体力を消耗しました。
これが人間より小さなワンコだったら?体力の無い子供やお年寄りだったら?
若くて体力があってもその時の体調によっては命の危険があると感じました。
「ママは過去3回も熱中症になったんだよ」
熱中症になりやすい体調や体質がある
飼い主の皆さまはワンコのお留守番やお散歩の時にエアコンやクールウェア、氷枕などを用意して暑さ対策はされていると思います。
しかし、その時の体調や体質などで熱中症になりやすくなっている事があります。
下記は熱中症になりやすいチェック項目です。
是非、ワンコとご家族皆さんでチェックしてみてくださいね。
体が疲れている
持病がある
消化器系が疲れている
血が薄い(または滞っている)
病中病後
産後
ヒート中または前後(飼い主さんも生理中、直前直後は要注意です)
冷え性
寝不足
自律神経の不調
いつもより浮腫んでいる
トリプルパンチ!?今年に多い不調
去年は春からの強烈な陽気で自律神経が乱れていた飼い主さんやワンコが多かったのですが、今年はさらに加えて4月の急激な寒暖差、雨続きで梅雨の様な高い湿度のトリプルパンチで自律神経の乱れや消化器系の不調、痙攣などのご相談を頂く事が多いです。
「病気というわけではないけど、ちょっと怠そうかも…」
「うちの子、疲れてるのかな?」
と、愛犬さんの不調に気付いたらすぐにケアを始めてあげて下さいませ。
飼い主さんも同様で、不調を放っておくと熱中症リスクが高くなるだけでなく、夏バテや更なる不調の原因となってしまう事があります。
早めに養生して、暑さに備えてくださいね。
「睡眠は一番大切な養生だよ」
とにもかくにも睡眠!休める時に体を休めて
気温や季節の不調は様々な症状がありますが、どの不調にも睡眠はとても大切なケア方法です。
東洋医学では、22時から2時の間は三焦(さんしょう)が疲労を回復し体を整えて23時ごろから、肝臓に血が戻り、浄化される時間とされています。陰陽バランスが入れ替わる時間とも言われています。
ワンコの場合は22時以降は興奮する様な遊びは避け、ゆっくりと過ごさせる様にしてあげると良いです。
これから暑くなる季節になりますし、飼い主さんのお仕事の都合でどうしてもお散歩がこの時間になってしまう場合はお散歩の後にゆっくり休ませてあげて下さい。
〈 飼い主さんの場合 〉
お仕事など生活リズムの都合でこの時間に寝るのは難しい場合は休める時にしっかり休む時間を作るのがお勧めです。
寝るのがどうしても不規則になる…という飼い主さんは、消化の良いお食事を意識してみてくださいね。
「寝ることがいちばんの養生なんだよ」
次は、犬の熱中症予防薬膳ごはんレシピのご紹介です!