今回ご紹介するレシピは、春のデトックス薬膳ごはんです。

＊＊　ワンコ薬膳レシピ紹介　＊＊
 「菜の花の白身魚のデトックスごはん」

〈　材料　〉1食分

白身魚(写真はタラを使用)…51g
炊いたご飯（白米）…34g
菜の花…8g
ジャガイモ…8g
ニンジン…9g
大根…9g

※分量は我が家の愛犬小桃(7.9kg 11歳　シニアを基準にしています。
※手作りご飯の分量の目安は対象のワンコの頭の大きさを基準に体重、体調、年齢で調整してください。
　(その子のお帽子一杯分と言われています)
※写真は具材が分かりやすいように大きめに切ってあります。
　実際に与える時は細かく切るか、ハンドブレンダーなどでトロトロにしてあげると消化しやすく、体に負担がかかりにくいです。

〈　下準備　〉

・白身魚は骨を取り除く。茹でるなどして加熱すると取り除きやすいです。
・菜の花はシュウサンが多いので、先に茹でて軽く水にさらしておく。
・大根、ニンジン、ジャガイモは皮を剥く。
・具材は全て「うちの子が食べやすいサイズ」に切り分けておく。

〈　手順　1　〉
お鍋に大根、ニンジン、ジャガイモを入れ、具材がしっかり泳ぐくらいお水を入れ、火にかけます。

〈　手順　2　〉
〈手順１〉に火が通ったら白身魚を入れ、更に加熱します。

〈　手順　3　〉
魚に火が通ったらご飯を入れ、一煮立ちさせます。

〈　手順　4　〉
火を止め、冷まして菜の花を加えて出来上がり。

薬膳豆知識　食材の効能をご紹介

「　白身魚（今回はタラ）」
肝の働きを良くして解毒を促してくれます。
気と血を補い、息切れ、めまい、動悸を改善してくれます。
今回はタラを使いましたが、浮腫みなどの古いお水を出したい時はタイがおススメです。

「　炊いたご飯（白米）」
活動のエネルギー源となる炭水化物を豊富に含み、元気を補う食材です。
消化吸収機能の回復、イライラも和らげてくれます。
ワンコは玄米の消化は苦手ですので白米をお使い下さい。
飼い主さんも胃腸が弱い、体調のすぐれない時は消化に負担のかかる玄米は避けて下さい。

「　菜の花　」
肝機能、免疫力を高め、デトックス効果だけでなく風邪やがん予防にも効果が期待出来ます。
また、春の肌荒れや鉄分不足にも適しています。
ただ、シュウ酸がとても多いのでワンコに与える時は必ず別に茹でて軽く水にさらしてからご飯に加えるなどして下さい。

「　人参　」
血を養い、肝の働きを正常にして貧血や夜盲症、ドライアイを予防してくれます。
消化器系の働きを高め、食欲不振や便秘の改善にも効果があります。
抗酸化作用も高く、ベーターカロテンも豊富なので免疫力アップ、アンチエイジング効果もあります。

「　じゃがいも　」
消化器系の働きを高め、胃腸を丈夫にしてくれます。胃腸がしっかり働くと浮腫みにくくなります。
腎機能を改善して余分なナトリウムを出す効果もあります。

「　大根　」
胃腸の調子を整えたり、体内の余分な熱をとる事で気を巡らせてくれます。
利尿作用もあるので浮腫みやお腹の張りが気になる時もおススメです。

春の3ヶ月は「発陳(はっちん)」といい、冬の間眠っていた持病やアレルギーが出やすい季節です。
実は「春眠暁を覚えず」という言葉の春の眠気はデトックス不足が関係しているとも言われています。
春の発陳を利用して、今のうち解毒してしまいましょう。
ただ、デトックスし過ぎも体調不良になったり、心のエネルギーを奪われるのであくまでも「ゆるっと薬膳」で元気に春を乗り切りましょう！

「心も体もスッキリして、元気に遊ぼう！」