** ワンコ薬膳レシピ紹介 **
秋の熱を下ろして巡らせる薬膳ごはん
〈 材料 〉
鯖…51g
白米(炊いたご飯)…34g
セロリ(今回は葉も使っています)…7g
白菜…7g
人参…7g
サツマイモ…7g
大根…7g
※分量は、我が家の愛犬小桃(7.9キロ 7歳シニア)を基準にしています。
ワンコの手作りご飯一食の分量は、そのワンコの頭の大きさを目安に体調や年齢に合わせて調整して下さい。
〈 下準備 〉
鯖は骨を取っておきます(加熱しておくと取りやすいです)塩分不使用のものなら缶詰でもOKです。
人参、大根は皮を剥き、その他の野菜と共に「ウチの子が食べやすいサイズ」に切っておきます。
〈 手順 1 〉
お鍋に、人参・大根・サツマイモを入れ具材がしっかりかぶるくらいの水を入れ、火にかけます。
〈 手順 2 〉
〈手順1〉に火が通ったら、鯖・白菜を入れて更に加熱します。
〈 手順 3 〉
〈手順2〉に火が通ったら、セロリと白米を入れて、更に加熱します。
〈 手順 4 〉
〈手順3〉に火が通ったら火を止め、冷ましたら出来上がり。
写真5
薬膳豆知識 食材の効能をご紹介
「鯖」
胃を元気にして体力をつけ、血の巡りを良くする働きがあります。
イライラを解消し、脳の働きを助ける効果もあります。
「白米」
最高のエネルギーチャージ食材です。
お腹の働きを助け、イライラを解消して気持ちを穏やかにしてくれます。
「セロリ」
発作に繋がりやすい「肝熱」を流してくれます。
頭に昇った熱を降ろし、のぼせや血圧上昇を和らげてくれます。
今回はより効果の高い葉も多く使いました。
「白菜」
胃腸を整えて消化を促進し、便通を良くしてくれます。
水分代謝を良くしてくれて、乾燥にも浮腫みにも役立ってくれますので秋から冬の乾燥対策にも。
「人参」
血を養い、脳炎やてんかんのワンコが疲労しやすい「肝」の働きを正常にしてくれます。
食べる目薬と言われるくらい目に良いですので、ドライアイ予防にも。
「サツマイモ」
胃腸を活発にして強くしてくれます。
エネルギーを補うので、発作で疲労した身体にも優しく作用してくれます。
その他のおススメ食材
「バジル」
気の巡りを良くしてくれて、発作を和らげてくれます。
「今日はしんどそうだな」「低気圧が来てるな」など、発作が心配な時におすすめです。
胃腸の働きを良くする作用もあります。
「ズッキーニ」
熱っぽさを取り除き、イライラを鎮める効果があります。
特に食糞や異物を食べてしまうワンコにはおススメです。
「甘酒」
米麹のみ、酒粕、お砂糖不使用のものを選んでください。
発作後の疲れを癒してくれます。
食欲が無い時にも良い栄養補給になってくれます。
「小珠も甘酒のんでたよー。」
今回は、壊死性髄膜脳炎やてんかんの疾患をもつ犬に対して、普段できる体のケアに焦点を当ててお話させていただきました。
壊死性髄膜脳炎や重度のてんかんの場合は、強いお薬を飲んでいて、その薬に対するケアが気になる飼い主さんもいらっしゃると思います。
私自身、小珠のケアは、薬の副作用との戦いでした。
薬の副作用と薬膳ケアについては、また他の機会にお伝えしたいと思います。
来月は「がん(悪性腫瘍)のケア」についてお話します。