健康・病気

動物たちの長生きと悪性腫瘍(がん)の関係 〜腫瘍(がん)とは〜

犬・猫・人の死亡原因でいちばん多いのが「悪性腫瘍(がん)」
その中でも、犬は57%が悪性腫瘍によって死亡していることに大変驚きました。
半分以上、、とても高い割合です。
愛犬や愛猫の診断で「悪性腫瘍の疑い」と言われた時、そして悪性腫瘍であると確定診断が出た時、治療方法を考えたり一緒に暮らしていく中で、少しでも飼い主さんの判断の助けになることを願い、ここからは「腫瘍(がん)」について述べていきます。

「腫瘍(がん)」とは?

身体をつくる細胞や組織の一部が、個体全体としての調和を保つことなく過剰に増殖し、身体に何らかの悪影響を及ぼす細胞のかたまり(腫瘤)となったものが腫瘍(がん)です。
犬や猫の病気において腫瘍がしめる割合は、20年以上前から急速に増え続け、人同様「腫瘍(がん)」が死因のトップになっています。
腫瘍発生率が増加した最大の原因は、ペットの寿命が飛躍的に伸びたことです。
そして、X線検査や超音波検査など画像診断技術の進歩したことで、これまで発見が難しかった体内の腫瘍の検出精度が大きく向上ことも原因のひとつです。
前回の記事に掲載した表をご覧いただくとわかるように、腫瘍は高齢動物に多く発生する病気で、寿命が伸びればその分だけ発生する可能性も高まります。
「動物たちの長生きと悪性腫瘍(がん)の関係 〜『がん』が犬と猫と人の死亡原因1位〜」https://goron.co/archives/9809

「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」

「腫瘍=不治の病」というイメージしがちですが、全ての腫瘍が治せないわけではありません。
腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍とに分類されます。
・良性腫瘍
腫瘍による影響は、発生部分に限られ、ほとんどの場合、命に関わる危険性はありません。
・悪性腫瘍
腫瘍による全身的な影響が大きく、死亡にいたるものが少なくありません。
悪性腫瘍の多くは、腹腔内や胸腔内の内臓に生じ、進行速度が早く、他の臓器に転移しやすい特徴があります。
悪性腫瘍であっても、発生と増殖がその場所にとどまっていれば外科的切除や放射線療法などの局所療法によって治癒することもあります。
しかし、他の臓器に転移してしまうと化学療法や免疫療法でコントロールすることが難しくなります。

*参考文献:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科

動物医療は、日々進歩しています。
これまでの治療法のさらなる改善とともに、遺伝子療法や東洋医学も含めた新しい治療法が取り入れられるようになっています。

動物たちの長生きと悪性腫瘍(がん)の関係 〜『がん』が犬と猫と人の死亡原因1位〜

動物たちの長生きと悪性腫瘍(がん)の関係 〜犬と猫の腫瘍(がん)発生傾向と発生原因〜

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

投稿者の記事一覧

(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

関連記事

  1. 動物愛護法の他にも、動物を助けられるものがあります「消費者啓蒙目…
  2. イヌに教え、教えられ 第48回 飼い犬がシニアに、、「ここからの…
  3. ゆるっとワンコ薬膳のススメ 《体質診断をしてみよう!》「血」の話…
  4. 動物看護士ってどんな仕事?
  5. ペットの医療・健康 第3回 ペットの健康診断について
  6. 飯館村に残されている犬や猫 〜東日本大震災から9年、今の私たちに…
  7. 愛犬と一緒につかえる!アロマオイルでつくる虫除けスプレー
  8. ゆるっとワンコ薬膳のススメ 第6回 ~もうすぐ春ですね!~ 《レ…

今月の人気ランキング

PAGE TOP