診療において、検査の目的に応じ、適した検体を採取して、下記のような臨床検査を行います。
・血液学的検査
・生化学的検査
・微生物学的検査
・寄生虫学的検査
・免疫学的検査
・病理学的検査
これらの検査は、動物病院内で実施できるものもあれば、外部の検査委託機関に検査を依頼する場合があります。
外部に検査を依頼するときは、結果が出るまで時間がかかりますが、より健康状態や症状の診断をするために必要な情報を得ることが可能となります。
これらの臨床検査を行なっても確定診断がでない場合もあります。
その場合、飼い主さんが望むならば、外科的手術で開腹や開胸を行い最終的な確認をすることもあるそうです。
臨床検査を受ける時に気をつけること
検査項目によって、検査前に制限があるものがあります。
・血糖値測定 → 食事制限
・酵素の活性測定 → 運動制限
など。
臨床検査を受ける前に、獣医師や看護師より伝えられる注意事項を確認の上、検査を受けるようにしましょう。
お家でできる健康チェック
尿の色をチェックしよう!
お家で血液検査はできないけれど、排泄物をチェックすることで、愛犬や愛猫の異変を早期に知ることができます。
まずは、普段の尿の色や匂いを覚え、目安にしておきましょう。
正常な尿は「淡黄色・淡黄褐色」をしています。
その色を基準に、
色が薄いとき → 尿量が多い、希釈されている状態
色が濃いとき → 尿量が少なく、濃縮されている状態
尿が少ないのに色が薄いときは、腎臓の異常が疑われます。
血が混ざっている場合にも、腎臓や尿道の異常が考えられます。
尿の色などに異常が疑われるときは、動物病院に相談して適切な検査と診断をうけましょう。