梅雨が明け、暑い日が続いていますね。
夏は、ワンコとも飼い主さんも思った以上に体力を消耗しますし浮腫みやすいです。
消化の良いご飯でしっかり体をケアして、暑い暑い夏を乗り切りましょう!
元繁殖犬「泰介(たいすけ)」は、私たちの家族に迎えて一年が経つ我が家の愛犬です。
今回は、東洋医学と薬膳などを使ってケアした泰介の体の変化をご紹介したいと思います。
この記事を読んでいる方の中には
「保護犬や元繁殖犬をお迎えしたいな…でも大丈夫かな…」
「痩せっぽっちのワンコをお迎えしたけど、とりあえず食べさせれば良いのかな…分からないな」
「保護犬って難しそう。大変そう」
「えー、もう○歳でしょ?慣れるの?」
と、お悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そうした方に、この記事が少しでも参考になれは幸いです。
「今回はボクが主役だよ!!!」
泰介が我が家にやって来た!まずは虫下し!
泰介は、推定6歳で保護され、我が家にやって来ました。
とても環境の悪い繁殖場にいたため、当初は全身皮膚炎・栄養不足・お腹の中に寄生虫も居ました。
私が真っ先に手をつけたのが寄生虫の駆虫からでした。
なぜなら、薬膳などで栄養を与えても、寄生虫がいては栄養の殆どを奪われてしまう為です。
幸い、泰介はヒョロヒョロの体でしたが、特に疾患はなく、体力もありました。
そこでお迎えした次の日に病院へ行き、駆虫薬を飲み始めました。
そして、病院の先生と相談しながら、数回に分けてしっかり虫落としをする事ができました。
「虫さんが居たからあちこちユルユルだったんだよ」
※寄生虫の影響で皮膚はユルユルでした。
顔も少し弛んでいます。
寄生虫の駆除中に泰介の体を観察し、体質の見極めも行いました。
次に、弱った「腎」をケアしてからだの立て直し
泰介の様な元繁殖犬や食事を充分に与えられていない極端にケア不足のワンコは、生命力と生殖系を司る「腎(じん)」が弱っている場合が多いです。
腎のパワーは、親から受け継ぎ生まれもった「先天の精」と、食べ物などから得られる「後天の精」があります。
たとえ先天の精が強くても繁殖で酷使されたり、きちんと栄養がもらえないなどの理由で腎はどんどん疲弊し、弱ってしまいます。
泰介も腎の弱りによる「皮膚の荒れ」や「逆上せ」などの症状が出ていました。
そこで腎ケアを中心にした体の立て直しをしていきました。
ありがたい事に、泰介は人間が好きでトラウマも無く、身体に触らせてくれたのでツボ押しやマッサージも取り入れる事ができました。
「ボク、ナデナデは大好き!!」
消化吸収最優先の「補腎」ごはんでケア
泰介は、繁殖場から保護団体にレスキューされました。
そして、保護団体である程度ケアされた状態で我が家に来ました。
それでも前述した通り、腎のパワー不足でのぼせやすく、腰や背骨も固く、栄養不足でヒョロヒョロでしたので、腎のパワーを補う「補腎(ほじん)」と栄養をしっかり消化吸収してもらう為の工夫をしながらレシピを組み立てました。
※レシピについては泰介の体質や体の状態に特化したものになりますので、今回は公開を控えさせて頂きます。
泰介は、消化能力に問題はありませんでしたが、効率よく吸収して体作りをするために、ご飯を軽くミキサーにかけたり、1日3食にしてお腹に負担をかけないように与えました。
〈ハンドブレンダーを荒めにかけた泰介のご飯〉
*泰介のご飯に使った食材(一部)
豚肉 鰯 鯵 鮭 鱈 鮫 山芋 サツマイモ キャベツ トマト ニンジン ブロッコリー カリフラワー カブ 椎茸 など