ゆっくりのんびり足腰強化
泰介は、長年狭い場所で生活していたらしく、背骨はカチカチ、足腰はヒョロヒョロ。
お散歩もほぼ未経験で、歩き方も不安定でした。
視力も弱く、最初はうまく歩けませんでしたが一日数分づつ、安全な場所でお散歩をして、時には公園の芝生や砂浜を歩いて少しづつ足腰を強くしていきました。
「芝生、楽しい!!!」
☆犬は、砂浜を歩くことで足指が開き、しっかり地面を押すことを覚えるので、足腰を強くしたい犬にオススメです!シニアワンコの足腰&認知症予防にも効果があります。
幸いな事に、泰介は早い段階でお散歩ができる様になったので、筋力が付き足腰もしっかりしてきました。
しかし、6歳になってから骨や関節を大きくする事はできません。
もちろん、成犬になってからでも骨の強化はできますが、どうしても限界があります。
また、身体の大きさの割に関節が小さい泰介は、関節炎になりやすいので、カートなどを使って歩かせ過ぎない様にお散歩をしています。
元繁殖犬でなくとも、無理な交配によって生まれた場合、子犬でも泰介と同じ様な状態のワンコはいるかもしれません。
もし、お心当たりがある場合は、体重に注意しながら筋力アップケアしてあげてください。「その子」に適正な体重は体をよく観察し、獣医さんと相談しながら決めるのも良いと思います。
「ボクはもう体重増やしちゃダメなんだってー」
コミュニケーションとしてもおすすめ「マッサージでケア」
極度のストレスにさらされていたワンコの場合、トラウマだけでなく、皮膚や筋肉が強張っており、触れられることをとても不快に思う場合があります。
そんなときは無理にマッサージするのではなく、先ずは優しくタッチする事から始めて下さい。
ほんの数秒からでOKです。少しづつ、根気よく進めて下さい。
【 飼い主さんがマッサージするときのポイント 】
犬に「痛気持ちいい」感覚はありません。あくまで優しくマッサージしましょう。
長時間マッサージする必要はありません。10〜15分以内で終える様にしましょう。
*まずは!全身をナデナデ
先ずは、触れられそうな場所からでOKなので、撫でてみてください。
大丈夫そうなら全身を撫でてみましょう。これだけで「気」の巡りが良くなり、ほぐれて来ます。
〈可能なら頭から両前足へ、頭から背骨を通って両後ろ足へと撫でてみましょう〉
〈体のあちこちをタッチするだけでもOK!〉
*ハムストリングスのマッサージがおススメなわんこ
後ろ足がうまく動かない、筋力が弱いワンコにおススメです。
歩く時に膝が曲がらない、うさぎ走りするワンコにもおススメ。
写真の様に、腿のお尻側のラインを矢印方向に撫でたり、摩ったりするだけでOKです。
*ツボ押し「腎兪(じんゆ)・命門(めいもん)」でケア
「腎兪」
腰椎の3番目と2番目の間で、背骨の両側の窪み★印の場所にあります。
腎臓を丈夫にし、バランスをとってくれます。
腰痛がある、頭が熱くて火照っているワンコにもおススメです。
ここは小さく円を描く様にマッサージします。
「命門」
腎兪の間◇印の場所にあります。(お臍の真裏)
「生命の門戸」と言われ、ここから「陽気」を取り込むと全身の不調を整え、体を温めてくれます。
優しく手を当てたり、撫でたり、可能ならお灸をしてあげると良いです。