今回は、ブリタニー・スパニエルのブリーダー「アダチセキヤ犬舎」出身のパン粉ちゃん・ペンネちゃんの飼い主さんがご紹介しているブリタニー・スパニエルの犬種についてのお話をお伝えいたします。
『役に立たない喜怒哀楽 パン粉(ブリタニー・スパニエル)とざれ言』
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ブリタニー・スパニエルはフランス原産犬で正式にはエパニュール・ブルトン(エパニュール地方のブルトン、通称フランスブルトン)という犬種です。
アメリカで改良されてブリタニー・スパニエル(ブリタニー地方のスパニエル)の名称になり一般的になっています。
体格は小柄で12kgぐらい~大柄で23kgぐらい。
コートは白オレンジが最もスタンダードですが上の写真のように様々です。
尾は10cm程に断尾されますが(しない子もいる)パン粉のように生まれつき無尾の子もいます。
フランスブルトンのアダチセキヤ犬舎では無尾の子が多いような気がします。
これはブリタニー・スパニエルを紹介している本です。
昔のフランスブルトンを見ると↓パン粉はとてもスタンダードに近い体形に見えます。
米系ブリタニーの犬舎はいくつかありますが、最近ミチノク犬舎が閉じたことでフランスブルトンのブリーダーはアダチセキヤ犬舎だけでになりました。
ブリタニーの価格は犬舎によってかなり差があります。ちなみにペンネ(2020年12月生♀)はセキヤ犬舎で14万円でした。
フランスブルトンと米系のブリタニー 見た目の違いは?
そっくりな2頭ですが、左は「米系ブリタニー」で右は「フランスブルトン」です。
下の写真 ↓ 左の子のように米系でも黒い鼻の子はいます!
でものようなピンクの鼻、青い目の子はフランスブルトンではありません。
この犬たちは、米系の特長をもっています。
フランスとアメリカでスタンダードに違いがあり、フランスでは鼻の色は濃茶か黒以外は失格で、逆にアメリカでは黒い鼻が失格。
つまりフランスブルトンにピンクの鼻や青い目は出ないということです。
ドッグスポーツ
セキヤ犬舎の血統登録は「全猟」ですが、犬舎によっては「JKC」のところもあります。
JKCの血統書が必要な競技もありますが、全猟からJKCへの登録変更は簡単です。
逆に、JKCから全猟へは面倒なようです。
鳥猟犬のドッグスポーツと言えばFT(フィールドトライアル)の一択。
しかし、FTはポインターとセターという2代巨頭が他の追随を許さない状態!
その中で頭角を現したのがブリタニーです。
アジリティと言えばボーダーコリー専用!的な競技。
その中で活躍目覚ましいのがブリタニーです。
モリスがブリタニーを「多目的犬種」に分類しているようにブリタニーは多才です。
鳥猟も獣猟もOK!スポーツも曲芸もこなす器用な犬です。
上の図は、AKCが発表した犬種ランキングで上に位置するほど飼いやすい犬種。
右に位置するほど知的レベルが高い犬種です。
知能はボーダーコリー、ボーダーテリアに次いで3位! +運動能力も高い!
ほんとうにボーダーコリーに良く似ていますね。
ボーダー同様に外遊びはリード付きのトイレ散歩だけでは問題行動の可能性も…
ハイパーで知能が高く人間と遊ぶことが大好きなので、猟は無理でも一緒に何かを楽しめる家庭向きです。
ブリタニースパニエルとボーダーコリーと大きな違い
ボーダーコリーは、牧羊犬なので主に目と耳を使って人間の指示を判断して動く犬ですが、
ブリタニーは、鳥猟犬なので主に鼻と耳を使って自主性を持って獲物を探す犬です。
ブリタニー(鳥猟犬)が鳥を探すことと自主性はワンセットの本能です。
ボーダーのように人の指示に従って素早く動くことは本能ではないのでストレスを貯める子もいるかもしれません。
でも好奇心が強く人間と遊ぶことが好きですから3才位までは素直に従うと思います。ボーダーとの差はそこからですね。