乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は冬の騎乗で馬とライダーが気をつけることをお伝えします。
寒い時期でも皆さん熱心に乗馬を楽しんでらっしゃいます。
夏のように汗をかく事も少なく、馬に乗ると身体が温まって良いですよね。
では冬の騎乗で気をつけることはどんな事があるでしょうか。
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馬装
いつもの基本の馬装で良いですが、少しだけ配慮をしてあげる事があります。
馬着を着ていると思いますので、鞍を乗せるまでは着せたまま準備をしていきます。
肢元が終わったら馬着を半分ずつ脱がしてブラッシングをします。
最後に馬着を脱がして、鞍を乗せましょう。腰にはエクササイズシートをかけてあげると良いです。
エクササイズシートにもさまざまな種類があります。
馬が汗をかくようなしっかり目の運動をする時は、途中で脱がす事ができる様に、鞍の上から装着します。
ハミは、冬場キンキンに冷えてしまっています。
頭絡をつける前に、ハミをお湯につけて温めておいてあげると馬にとっては優しいです。
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騎乗
騎乗する前に、ライダーは少し身体を温めておくことをお勧めします。
寒さで体が縮こまって硬くなりがちです。そのまま乗ると馬上でぎこちなさが出ますし、温まるまでに時間がかかります。
馬も同じように、夏場よりも身体が硬く温まるのに時間がかかります。
常歩でしっかりとほぐしてあげます。騎乗中に手先やつま先が冷たくて痛い時なんかは、無理をしないようにしましょう。
馬のクールセンサーもそうですが、ライダーの服装も途中で暑くなったら脱げる上着で調整します。
人も、汗をかいてしまうとその後すごく身体が冷えてしまいますので、気をつけましょう。
運動が終わったらクールダウンをしますが、あまり長い時間歩いていると馬体が冷えてしまいますので、様子を見ながら終わりにします。
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騎乗後
馬装を外したら、馬着や毛布などをかけてあげます。
汗をかいている部分には馬着よりも、毛布や厚手のバスタオルなどが良いと思います。
もしあれば、ジェットヒーターなどを当てて汗を拭き馬体を乾かします。
汗をかいていなければ、馬装の時と同じように半分ずつ脱がしてブラッシングなどをしてあげましょう。身体のお手入れが終わって馬着をきちんと着せたら肢元のお手入れをしていきます。
水だと飲まない馬もぬるま湯だと飲むことが多いので、騎乗後はぬるま湯をあげてみてください。
寒い洗い場に直立させているのは負担になりますので、あまり長い時間にならない様にお手入れを済ませましょう。
冬場も元気に乗せてくれる馬に感謝して、楽しい乗馬ライフを送りましょうね♪