しつけ・ケア

冬の馬の管理〈 前編 〉

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、冬場の馬の管理についてのお話です。

馬は寒さに強いですか?

馬は、野生でも厳しい寒さを乗り越えて生き延びてきた動物です。
そして、暑さと寒さを比べたら、寒さの方が得意だと言われています。
冬になると馬たちがみんな元気になるというのは聞いたり感じたりしたことがあると思います。
馬たちは、寒い冬が基本好きです。

人間の管理下にいる馬の場合は、それに合わせて配慮してあげる必要があります。

冬に気をつけてあげたい事には何があるでしょうか?

  • 被毛の管理

馬体の被毛は、夏と冬で生え変わり、冬は身体を低温から守るために夏よりも長い毛で覆われます。
自然な状態で生きる馬たちはそれで良いですが、人が乗ったりなど人為的な運動をする馬は、汗をかいてしまいます。
鞍下などに汗をかいてしまうと、運動後に馬体が冷えてしまうので、毛刈りをします。
夏毛の様に短くバリカンで刈って汗を掻きづらい様にしてあげましょう。

  • 乾燥対策

冬は乾燥しているので、蹄や皮膚の乾燥対策をしましょう。
蹄は乾燥している冬季は伸びづらくなるので、乾燥で割れてしまったりするとダメージが大きく長引きます。
乾燥しすぎないように、蹄油などでケアします。湿気で柔らかくなってしまう季節よりも、自然に蹄が乾燥する冬場は蹄油を適切に使うことによって、強い蹄を作るのに適した季節でもあります。

  • 飼料の調整

牧草地での放牧をしている馬は冬場は牧草がなくなるために、牧草の摂取量が変わるので、飼料で全体量が減らないように調整する必要があります。
他の季節と運動量が変わる場合も、減らしたり増やしたりなど、適切な量を食べられる様にしましょう。

  • 馬着を着せる

馬着にはさまざまな種類がありますが、気温に応じて馬着を選びましょう。
真冬には綿入りのラグを着せます。馬着は、馬体が冷えるのを防ぎ、被毛が伸びるのを抑制します。
秋口になったら薄いコットン製の馬着を着せたりなどすると、冬毛が伸びるのを抑えることができます。

基本的にはどの季節も馬の様子に合わせてやる事ばかりですね。
冬は発汗後の冷えに気をつけてあげれば比較的馬たちが健康に過ごしやすい季節だと思います。

次回は、冬の騎乗での注意点などをお伝えします。

冬の馬の管理〈 後編 〉冬の騎乗で気を付けること

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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