ツボマッサージ
熱中症予防にお勧めのツボマッサージをご紹介します。
「熱中症になったから」「熱いからツボ押し」ではなく、日々のケアとして活用してください。
胃腸が弱かったり、逆上せやすいワンコ、お天気痛がある飼い主さんにもおすすめです。
※長時間マッサージする必要はありません。
特にワンコは数秒でも充分な効果があります。
全部合わせても長くて10分〜15分以内で終わらせてください。
1〜2分でもOKです。
※ワンコに「痛気持ち良い」感覚はありません。
あくまでも優しくマッサージしてあげてください。
【 足三里(あしさんり) 】
後ろ足の外側で、膝のすぐ下の☆印の場所にあります。
消化を助け、胃腸を丈夫にして「気」を強くしてくれます。
10〜15秒ほどぐるぐると円を描く様に撫でてください。
【 腎兪(じんゆ) 】
いちばん下の肋骨を辿って背骨にぶつかる場所の窪みにあります。
腎臓の機能を整え、生命力を高めてくれます。
10秒ほど押すか、前後に摩る様にマッサージしてください。
【 太谿(たいけい) 】
※女の子は右足 男の子は左足です。
後ろ足の内側で、足首のすぐ上の盛り上がった所(くるぶしみたいなもの)とアキレス腱の間にあります。
下半身の浮腫みや冷え、腰痛、泌尿器系に効果があるとされていますが、今回は「下げる、下す」の力を強めるのに使います。
腎のパワーを補い、熱が頭に上りにくくしてくれます。
飼い主さんのお天気痛にもおススメです。人間の場合は内くるぶしとアキレス腱の間です。
ここは優しく摩ってください。
もしも熱中症になってしまったら
どんなに注意していても、その時の体調や体質で熱中症になってしまう事があります。
飼い主さんの場合は異変を感じたら速やかに涼しい場所へ移動して休みましょう。
その時は出来るだけ人のいる場所を選んでください。
「迷惑になるから人のいない所へ…」と思いがちですが、私の経験では直ぐには回復しませんし、意識はあっても体が動かせなくなったり、全身の痙攣が起こる事があります。
必ず助けを呼べる場所で休んでください。
そして必ず病院へ行きましょう。
〈 犬の場合 〉
ワンコは喋れません。
いち早く飼い主さんが気付いてあげる事が必要です。
*犬の熱中症の主な症状
・呼吸が荒く、心拍数が多い
・舌や口の中が赤い
・落ち着きが無く、ヨダレが多い
・目の周りの皮膚が赤い
・水を飲みに行かない 食べない
・ボーッとしている フラフラしている
・横になって起きあがろうとしない
・グッタリしている
上記の症状が見られたら速やかに涼しい場所に移動して、体に水をかけて風に当てて(扇風機などを使う)太い血管のある頭、のど、脇の下、お腹、内腿に氷嚢などを使って冷やしてください。
これはあくまでも応急処置です。
可能なら応急処置をしながらでもできるだけ早く獣医さんの処置を受けてください。
「落ち着いたから良いか」「軽かったみたい」と思わず、必ず病院へ行きましょう。
一見落ち着いているようでも気付かない内に重篤になっていると脳が腫れ、命に関わります。
数時間後に起こる痙攣や嘔吐もあり、大変危険です。
飼い主さんも同様です。
必ず病院へ行きましょう。
〈 私自身の熱中症経験 〉
症状が出ている時は何故か体を冷やしたり、水をのむと不快に感じる事がありました。
無意識に体にあてられた保冷剤を払ってしまった事があります。
(相手の方が無理矢理保冷剤を充てて下さったので助かりました)
熱中症の時はワンコが嫌がってもしっかり冷やしてください。
水分を摂るのは落ち着いてからでも大丈夫です。
〈 獣医さんからのお話 〉
人間もですが、犬にもスポイトなどで無理に水分を口に入れて飲ませようとするのは誤嚥のおそれがあり、大変危険です。
熟練の獣医さんや動物看護師さんでも難しく、誤嚥性肺炎になる危険があります。
必ず獣医さんにお任せしましょう。
我が家で夏のお散歩の時に持ち歩くもの
*ポータブルファン
我が家はお散歩にカートが必須ですのでクリップ付きのものですが、お散歩スタイルで選ぶのが良いと思います。
万が一の時にも大活躍してくれます。
*ペット用スポーツドリンク
ゼリータイプもあります。
我が家は今年は小桃が舌の力が弱くなったため、ドリンクタイプを非常用に持ち歩いています。
こちらは持ち歩きやすい200mlのタイプです。
500mlの物も販売されています。
今年は早い時期から高温になっています。
ワンコも飼い主さんも、安全に楽しく夏を過ごせますように。
そして熱中症による悲しい事故が無くなります様に。
「人もペットも熱中症ゼロになります様に!」