犬と暮らす女性のために
第6回 犬とどこにでも
岸本 芭瑠美 メディカルアロマテラピスト・講師
20歳までは、犬よりも猫のほうが好きでした。犬はさわるとごわごわするような印象がありましたね。
結婚したのち、30代から叔母の形見のポメラニアンを預かることになったんです。この子は、かわいくて甘え上手。猫よりも感情を出し、甘えやすい。かわいい。甘え方を見習いたいくらいでした。
このころは、犬にチョコを与えてはいけないことも知らないような時期でした。
このポメラニアンは、もう亡くなっていますので、死別ということになりますが、見送れたほうが安心感がありました。やはり死別と生別は別物なんです。 犬を残して自分が死んでしまうのもつらいです。また、犬を後追いしてしまったひともいます。別れはつらいものです。
犬を飼ったのは、最初のポメラニアン、コーギー、コーギー、トイプードルという順番なのですが、トイプードルが17~8年生きることを考えると、次の子は1歳から飼うのは無理かなと思います。犬の年齢と自分の年齢を計算して、次は、年老いた犬なら飼えるかもしれません。
こまったことといえば、私の主人が、犬に対してやや分離不安なところでしょうか。犬をどこにでも連れていくんです。
逆に、犬を連れていけないところには、出かけない、という・・。主人は家での仕事なのですが、私と2人で食事もいかないんです。犬に留守番をさせたくないので、2人のうちどちらかが留守番にいないとだめなんですよ。
子供は二人いるのですが、働き始めていますので、この家を出ています。離婚した頃には、子供の言葉にも救われました。「離婚って悪いことなのかな?」と上の子に問いかけられて、心が楽になりました。
子どもたちは、母親の私の生活をみて、「犬は飼いたくない」「猫なら飼う」と言っています。猫なら置いて出かけられる、という理由のようです(笑)。
犬は、留守番という言葉がないんです。群れで生活してきた生き物なので、苦手が当然です。猫は単独行動ですから、留守番はつらくない子が多いのです。
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