健康・病気

新型コロナウイルス(2019 n-CoV)のペットへの感染について


今回の記事は、動物虐待や違法行為などに関する「獣医法医学」を専攻し、現在、日本人で唯一の認定法医学獣医師である西山ゆう子さんが、新型コロナウイルスに対するペットへの感染について、世に流れている誤解や誤情報に飼い主が惑わせることを危惧し、Facebookに投稿されていた「AVMA(アメリカ獣医師会)」「WASVA(世界小動物獣医学会)」が発表している、現時点における正式な見解についてご紹介いたします。
少しでも多くの方に知ってほしいと思い、転載の許可をいただき掲載しています。

GORON 吉川奈美紀


新型コロナウイルス(2019 n-CoV)のペットへの感染について。
罹患者、感染者、死亡者が増え続けて、感染が拡大している新型コロナウイルス。
***
自分の飼っているペットにもうつる?
ペットからうつされることがあるか、などの見解について、AVMA(アメリカ獣医師会)、WASVA(世界小動物獣医学会)が、それぞれ、現時点における正式な見解を発表している。
誤解や誤情報が流れる中、信頼のおけるソースなので、ぜひここで紹介したい。
・犬にも、猫にも、コロナウイルスは感染するが、動物種独特のものであり、種を超えて感染しない。
・すなわち、犬のコロナウイルスは犬でのみ、猫のコロナウイルスは、猫でのみ伝染しあう。
同様に、2019 n-CoV 新型コロナウイルスは、ヒトの間でのみ、伝染する。
・たとえ自分が2019 n-CoVに感染したとしても、自分の2019 n-CoVウイルスを、犬や猫に伝染させることはない。
・ウイルスは、まれに突然変異を起こし、変化する。
それゆえ、将来的にはどうなるかはわからないが、現時点では、種を超えた感染が、2019 n-CoVにはない。
・新型コロナウイルスが、ヒトからペットに移り、ペットは発症しないがウイルスを所有し、次のヒトに伝染させるという「ペットの媒介」も、今のところは否定されている。
・よって、自分のペットが新型コロナウイルスに外で感染し、家に持ち帰り自分に移すということもない。
・しかし、猫は外に出さず室内飼いにし、犬も衛生状態を保ち、きれいにして飼うこと。
・犬のコロナウイルスワクチン(消化器症状)について。
「今のヒトの新型コロナウイルスが変化して、もし将来犬にも伝染するようになった時に、消化器コロナウイルスのワクチンを今、犬に接種しておけば、ひょっとしたら、同じコロナなので、免疫ができて、肺炎で死亡しないかもしれない」といって、現在の消化器コロナワクチンを、むやみやたらに犬に接種しないように、と、獣医師に警告している。
これは意味のないことと警告している。
***
ペットは、衛生状態とよい栄養状態を保ち、極力室内で飼い、動物を触った後は手を洗うという衛生管理は、何も今始まった訳ではなく、普段から奨励されていることです。
ペットが病気を媒介するとか、コロナの入った混合ワクチンを念のため接種するという非科学的想像理論に、どうか惑わされませんように。

「西山ゆう子さんFacebook」より 2020年2月17日転載


西山ゆうこさんは、米国で獣医師として動物たちの医療に携わるかたわら、日本での動物虐待の認知を広めために、SNSでの情報発信や日本国内での講演会をおこなっています。
詳しく知りたい方は、下記URLより情報をご覧ください。
【西山ゆうこさんFacebook】
https://www.facebook.com/dryukonishiyama

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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