健康・病気

ペットの医療・健康 第20回 「肥満」のリスク

ペットの医療・健康
     

第20回 「肥満」のリスク

    


ペットの「肥満」は、関節への負担を増やし、心臓にも悪影響を及ぼすなど体に様々な悪影響を及ぼします。
飼い主の意識によって予防も解消も可能ですので、予備知識を持っておくとがペットの健康にとても大切なことです。

 

 

「肥満」は栄養失調って知っていましたか?

一般的に、「栄養失調=栄養不足=痩せている」と思いがちですが、栄養素やエネルギーの過剰摂取に起因する肥満も栄養失調の結果なのです。

 

「肥満」が健康に及ぼす影響

肥満は、適正体重に比べて寿命が短くなったり、さまざまな病気にかかりやすくなります。
肥満がペットの健康に及ぼす影響は、とてもたくさんあります。
 
     骨や関節へのリスク増加(関節炎・椎間板ヘルニア・前十字靭帯断絶など)
     心臓や呼吸器系の負担増加
     肝臓などの機能低下
     糖尿病の原因、または糖尿病の悪化
     免疫機能低下や皮膚疾患などの危険性を高める
     手術の際、麻酔のリスク増加
     体温調整障害、暑さに対する抵抗力の低下
 
愛犬・愛猫が健康な状態で、少しでも長生きするために、肥満は絶対に避けなければいけない障害です。

 

肥満の定義

体に脂肪が過剰に蓄積されて状態が、体重の増加=肥満となります。
肥満の種類と対処法
・単純肥満
     摂取カロリーが消費カロリーを上回る(エネルギーの過剰摂取)
完全室内飼育の猫や散歩が少ない小型犬は、運動不足になりがちです。
また、おやつやフードを少し多めに与えるなど、ちょっとした習慣がカロリーオーバーを招きます。
     →栄養管理・食事管理による減量コントロール
・先天性の代謝障害や内分泌異常(副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症など)
     →医師による治療が必要です

 

肥満の原因

ここで肥満をもたらす原因を改めて知っていきましょう。
1.過食
消費エネルギーよりも摂取エネルギーが上回る
2.運動不足
消費エネルギーが摂取エネルギーを下回る
3.去勢避妊手術、加齢
基礎新陳代謝の低下

 

肥満の判定

愛犬・愛猫が肥満であるかどうか判断する方法は、「ボディコンディショニングスコア(BCS)」です。
ボディコンディショニングスコアには、5段階の設定があります。
     BCS1 … 痩せすぎ
     BCS2 … 痩せ気味
     BCS3 … 理想体重
     BCS4 … 太り気味
     BCS5 … 肥満
愛犬・愛猫の体を見てチェックしてみましょう。
〈犬のボディコンディショニングスコア 参考サイト:PETLINE〉http://www.petline.co.jp/bc/about/
〈猫のボディコンディショニングスコア 参考サイト:wanfoo〉http://www.wanfoo.co.jp/cat/school/report5/
 

もし、愛犬・愛猫の健康のために減量をしようと決めたら、周りの人・家族の理解と協力が不可欠です。
肥満による健康リスクを減らし、愛犬・愛猫が健康に長生きできるようにしていきましょう。

2015年11月20日掲載

 

 

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GORON 吉川奈美紀

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