新年明けましておめでとうございます。
今年もお気楽なワンコ薬膳情報をお届けしていきます。
そして本年最初のお話は、「実はとってもコワイ!浮腫み」について。
「え?動物も浮腫むの?」
と思われるかもしれませんが、実は様々な理由で浮腫んでる仔が結構多いのです。
浮腫んでいるかどうやって確認する?
〈 4つの確認方法 〉
*皮膚を持ち上げて離した時の戻りが悪い(特に膝から下)。
もしくは、掴めない程パンパン。
*お水が飲めない
→ 体の中に古い水が溜まって飽和状態。
飲まないのは、とても良くない状況です。
*皮膚にジュクジュクがある。
→ 湿熱といい、熱を持った水が溜まっている状態です。
余分な水をオシッコで出せていない。
*やたら鼻水や涙が出る。
→ 水の行き場がないため溢れている。
かなりザックリですが、ひとつでも当てはまるようなら、体内から古い水がきちんと排出されていない状態です。
特に、『皮膚にジュクジュクがある』状態の湿熱は、とても厄介。
東洋医学では、癌や腫瘍の原因になると言われています。
場所は関係なく、悪性でも良性でも、滞る事で塊が出来てしまいます。
浮腫んでいたらどうすればいい?
「水を無理やり飲ます?」
「点滴をする?」
いいえ!違います。
「水が巡れない、出せない体」が問題なので、無理に水を飲ませたり、点滴しても辛いだけです。
特に、体の冷えている状態で体内に水を入れるとますます冷えてしまいます。
マッサージやお灸をしたり、温度の低いお湯を入れた湯たんぽで体を温めて、「ゆるっとワンコ薬膳のススメ 第2回 バランス」でお話した「気・血・水(き・けつ・すい)」が回りやすい体に近づけながら薬膳ご飯や漢方でサポートしてあげてください。
小珠がしているお灸は、洋服に貼れるタイプの『せんねん灸 太陽』
モグサもちゃんと入っていて、火を使わない安全なお灸です。
※使用の際は、使用上の注意を確認してください。
浮腫みについては、まだまだ知っておいてほしいことがたくさんあり、とても一度に話しきれません。
これからも、折にふれてお伝えしていきますね。
浮腫みは「未病」状態
少しだけですが、他の犬の体を触らせていただいたり、セミナーに参加して、実感したのが、
「浮腫んでる仔が意外と多い。
そして気付かれにくい。」
ということです。
病気で浮腫んでいるのではなく、元気にみえているのに浮腫みがあるのは、東洋医学でいう「未病」の状態です。
病気になる前に!未病の内に、改善していきたいですよね。
浮腫み対策は、季節ごとに変わります。
これからも、その季節に合わせた傾向と対策をお伝えしていきます。
** ワンコ薬膳レシピ紹介 **
新年という事で、いつもとは少し趣向を変えまして、
浮腫み対策も兼ねたこの季節にぴったりのスイーツ『ワンコぜんざい』
〈 材料 〉
・材料 小豆 10g
※おやつですので、小型犬で10g・大型犬で20g弱位を目安に。
・きび糖 ひとつまみ
・お豆腐 お好みで(お餅の代わりです)
【 わんポイントアイデア 】
小豆をほんの少しだけ煮るのは大変ですので、飼い主さんの用のぜんざいも一緒に作ると良いですね。
〈 手順1 〉
小豆は洗って半日お水につけます。
(圧力鍋を使う場合、つける必要はありません)
〈 手順2 〉
手順1の小豆とたっぷりの水を鍋に入れ、弱火にかけます。
沸騰したら、弱目の中火にして10分茹でます。
〈 手順3 〉
茹で上がったらザルにあけて茹でこぼしします。
(お湯を捨てる)
〈 手順4 〉
小豆を鍋に戻して、小豆がしっかりかぶるくらい水を入れ、再び火にかけます。
沸騰してきたら、小豆が踊らないくらいの火加減に落とし、柔らかくなるまで煮ます。
〈 手順5 〉
一旦火を止め、ワンコ用にはきび糖ひとつまみ、飼い主さん用にはお砂糖を小豆の半分〜8割くらいの分量で入れます。
ワンコ用にいれるきび糖は気持ち程度に。入れなくてもOKです。
〈 手順6 〉
とろ火で5分ほど加熱したら火を止め、冷まします。
〈 手順7 〉
手順6を器に盛りつけ、お餅代わりの豆腐をお好みの分量に切り乗せたら出来上がりです。
お餅は、ワンコには喉に詰まらせる危険があるため、崩れやすい豆腐を使用しました。
お持ちの雰囲気がでる焼豆腐もおすすめです。
【 わんポイントアイデア 】
煮豆は冷凍出ますので、たくさん作って少しづつ楽しむのも良いですね。
薬膳豆知識 食材の効能をご紹介
「小豆」
デトックス効果が高いです。
体の余分なお水を出し、浮腫みを解消してくれます。
「豆腐」
余分な熱を取り除いてくれます。
お腹を整え、体を潤してくれます。
「きび糖」
体を温め、疲労を回復します。