健康・病気

ゆるっとワンコ薬膳のススメ 第4回 ~冬の養生  五臓のお話 『腎』~ 《レシピ紹介》若返っちゃうかも?冬を乗り切る鱈玉ご飯

今年は、気温が上がったり下がったり忙しい気候ですが、季節は確実に冬になってきていますね。
今回のワンコ薬膳のススメは、冬に影響を受けやすい「腎」のお話です。

東洋医学が指す「腎」は腎臓だけでなく、膀胱や生殖機能を含めた生命力の強さの事です。

「腎」の主な4つの働き
 *︎元気(精気)を蓄える
 *︎水分を管理して尿を排泄する
 *︎酸素を深く吸い込む
 *︎体温を調節する

「腎」が強いと、元気いっぱい!

「腎」の気の強さには、2つあります。
 先天の精 … 親から受け継いだ生命力のつよさ
 後天の精 … 食べ物から得られる生命力のつよさ

「腎」の気の強さが寿命を決めるとも言われています。
「腎」の強い仔は、免疫機能も高く、老化しにくく、寿命も長いことが多いです。

ワンコの場合、先天の精である「腎精」の強さは、4〜5歳で頂点をむかえ、その後陰りが見え始めます。
腎が弱ってくると、、、
 ・耳たぶが黒くなる
 ・外耳炎を繰り返す
 ・歯が弱くなる
 ・毛艶が悪くなる
 ・毛が抜ける
などの変化がでてきます。
骨や関節にも関わってきますので、ヘルニアや関節炎になることもあります。

うちの子

「えー!うちの子、腎が弱ってるかも… 生まれつき弱いかな?大丈夫かしら…」

そんな気持ち、よくわかります!
我が家の小珠も腎が弱く、薬をたくさん飲んでいます。
「腎気」を大量に奪うステロイドも飲んでいます。

でも「腎気」は、食事で補ってあげる事で、免疫力を上げたり、老化を緩やかにしたりと身体を強くする「補腎」することができます。

腎は「恐れ」「驚く」の感情に関わりがあると言われています。
補腎してあげる事で、怖がりな仔、過度に驚いたり、びっくりしすぎてしまう仔の心を少しでも補強してあげることもいいですね。

「補腎」するために何を食べたらいい?

さて!では何を食べれば「補腎」ができるのでしょうか?
ほんの一例ですが、
 *︎黒いもの・海のもの … 黒ごま・昆布・椎茸
 *︎芽になるもの … 発芽玄米
 *︎硬い殻に包まれたもの … クルミ・海老
 *︎巻きもの … ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー
これらが当てはまります。

海藻や海老を食べさせることを心配に感じる方もいらっしゃると思います。
でも大丈夫!嬉しいことに、これらの出汁だけで充分「補腎」ができるんです。
我が家の小珠も消化能力が強くはないので、昆布の出汁でご飯を作って「補腎」しています。

続けることが大切

愛犬を少しでも元気にしてあげたくて、あれも!これも!と頑張りたくなりますが、頑張り過ぎは禁物です。続けることが大切!

「今日はロールキャベツ作るから、ワンコには茹でキャベツをトッピングしようかな」
「黒ごまをパラっとかけてあげよう」
「海老の出汁だよー、飲むー?」

と、お手軽補腎でOK!
寒い冬はもちろん、一年通して腎は補ってあげて下さいね。

 

** ワンコ薬膳レシピ紹介 **
《 若返っちゃうか?冬を乗り切る鱈玉ご飯 》

〈 材料 〉
・卵 1/2個
・鱈(たら) 25g
・昆布 2㎝×2㎝(アバウトで大丈夫です)
・大根10g
・里芋 10g
・レンコン 10g
・長芋10g
・ピーマン10g
・ごはん 20g
※グラム数は、我が家の愛犬小珠(体重4.4kg)を基準にしています。
(ワンコの手作りご飯1食の量は、そのワンコの頭の大きさ1つ分です。
それを目安に年齢や体調によって調整をしてください。)

〈 手順 1 〉
フライパンを熱し、油をひかずに溶いた卵を入れ、炒り卵を作ります。
油をひく場合は、良質なものを少量でしたら大丈夫です。
出来上がったら冷ましておきます。

〈 手順 2 〉
大根・里芋・長芋・レンコンの皮をむき「ウチの子の食べやすいサイズ」に切ります。
ピーマンは、種を取って切ります。

〈 手順 3 〉
鱈(たら)は、骨を取り除きます。
下茹ですると取りやすいです。

〈 手順 4 〉
お鍋に大根・里芋・レンコン・昆布を入れて、野菜がかくれるくらいお水を入れ火にかけます。

〈 手順 5 〉
手順4の野菜に火が通ったら、ここで鱈(生の場合)を加えます。
長芋・ピーマン・ごはんも加え、更に加熱します。

〈 手順 6 〉
手順5に火が通ったら火を止め、冷まします。
昆布は、ここで取り除いても、ワンコのお腹が大丈夫そうならそのままでもOKです。

〈 手順 7 〉
手順6と、下茹でした鱈・炒り卵を盛り付けてでき上がりです。

薬膳豆知識 食材の効能をご紹介

「鱈」
お腹も腎も強くしてくれます。
疲れや目眩、不眠、脈の弱い仔にも効果があります。
冬は、是非食べたい、食べさせたいお魚です。

「卵」
五臓全てに効いちゃうスーパー食材。
体を潤し、血を養って心も補ってくれるオールラウンダー。

「昆布」
血を補い、気血の巡りを良くしてくれます。
腎の働きを良くしてくれる。浮腫み解消にも◎
人間ですと女性の体のトラブルにも効果的。

「大根」
ワンコ薬膳ではすっかりおなじみの食材となりました。
消化促進、気の巡りを良くしてくれます。
胃に食べ物が入る事で生まれる気や熱をしっかり送り出し、巡らせてくれます。
直ぐに吐いてしまうコ、巨大食道症のコにも効果が期待できます。

「長芋(山芋)」
消化器と胃の虚弱を補ってくれます。
腎の機能を高めて疲労回復、老化防止効果があります。
こちらも巨大食道症のコにおススメできます。

「里芋」
滋養強壮、慢性疲労を改善してくれます。
消化を助け、デトックス効果もあります。

「蓮根」
秋冬の乾燥する肺を潤してくれます。
消化能力を上げ、体の中の余分な熱を冷ましてくれます。

「ピーマン」
本来なら春~梅雨のケアに良い食材なのですが、心を落ち着け、安定させる効果があるので今回使ってみました。
昂りやすく、興奮しやすいコ、癲癇のコに効果があります。
小珠は、毎日食べてます。

「ごはん(白米)」
日本人のソウルフード!
気を補い、元気をくれます。

腎の弱い仔の中には、小食だったり、食べる気力のない仔も居ます。
食べない仔は、一見元気でも、体が冷えていたり、免疫力が低い…病気と戦う力のない仔が多いです。
この場合、いきなりご飯を作って「食べて!」ではなく(これで食べられる様になっちゃうワンコもいるみたいですけど)出汁だけ舐めさせてみたり、フードにかけてあげたり、お魚などを少しトッピングするところから始めてみると良いと思います。

みんな長生きしてね!

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境谷真佐子

境谷真佐子

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(さかいだにまさこ)
タイ式ヨガインストラクター

「あるなら探せ。無ければ作れ」をモットーに、愛犬の快適な生活とお出かけを探求しています。 楽しいお出かけ情報や、グッズのリメイク術をご提案していきます。

愛犬小珠のブログ『小珠メモ』:https://ameblo.jp/umeran0412/
心臓病、パグ脳炎の小珠(こだま)との日々

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