シニア犬・シニア猫との
暮らし手帖
第1回 シニア犬のごはんと食べさせ方
たくさんの楽しい思い出をくれる、愛犬や愛猫たち。
その大切な家族がシニアになり、できることや楽しむことが少しづつ減っていくけれど、できるだけ長く楽しく穏やかに暮らしてほしいものです。
『シニア犬シニア猫との暮らし手帖』では、シニア期を楽しく過ごすアイデアや知識をご紹介していきます。
第1回は「シニア犬のごはん」についてです。
最近、食が細くなってきた、あまりフードを食べなくなった、大好きだったおやつをあげても喜ばなくなったなど、シニア犬のご飯に対する悩みを持つ飼い主さんがたくさんいらっしゃると思います。
愛犬も歳を重ねるごとに食生活が変わってきます。
いつまでも元気でいてほしいと願う飼い主ができる事、それは愛犬の口に合った食事をできるだけ用意してあげる事です。
今まで食べていたドライフードや手作りごはんを食べなくなったとき考えられえる理由は、
1. 歯が弱くなったり、味覚が変わった
【解決ポイント】 食感など、目先を変えるだけで食べるようになることがあります。
この場合は、今までドライフードを上げていた子には、少しふやかしてあげたり、半生タイプやウエットタイプの餌を与えてあげるのがおすすめです。
ウエットタイプのフードや手作りご飯をあげていた子には、ドライフードなどをあげると食べることがあります。
2. シニアになると運動機能・基礎代謝・内臓機能・消化機能が落ちて食欲が減退している
【解決ポイント】 ご飯を食べなくなったと思ったら、運動量も検証してみましょう。
足腰の筋肉量を維持するために、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチン、カルシウムやリン、ミネラルなどの栄養素が入ったフードがおすすめです。
シニアになると食べるという行為自体に関心がなくなってきます。
食べたいという気持ちがわくようなゲームをしたり、ご飯を食べる場所(お散歩先やお出かけの車の中など)をかえたり、食事の時間が楽しくなるような工夫をしてあげるのもおすすめです。
また、シニアになると、食べるご飯の量も減ってきます。
その場合は、一日の摂取量を数回に分けてあげるようにしてください。ご飯の回数を増やすことで、一日の栄養素を取れるようにしていきます。
食べさせ方を少し変えるだけで、食べてくれたら安心です。
知恵と手間と労力がかかることですが、愛犬の健康維持のために努力と工夫をしてあげて下さい。
食欲が落ちてくる原因の一つは加齢ですが、肝臓疾患による食欲減退の可能性もあります。
フードを変えたり、食欲をあげる工夫をしても愛犬に食べる気配がない場合は、病気の可能性もあります。
その場合は、かかりつけの獣医へ相談してみましょう。
良質なたんぱく質や豊富な栄養素を含み、低脂肪・低カロリーのものがおすすめです。
腸内運動も衰えてきますので、便秘予防のために食物繊維が豊富なものもとりいれていきましょう。
いつまでも元気な愛犬の姿を見ていたいですが、時の流れと共に老いを感じる時が必ずやってきます。
「美味しい」=「体と心の栄養になる」
愛犬にとって、食べるということがいつまでも楽しいものであるように、手作りご飯やいろいろな食事法を試してみてください。
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