立秋を過ぎ、朝晩は涼しさを感じる日が増えてきました。
東洋医学では、この時期にしっかり余分な水分を出す事と冷えを取り除いておくことで秋冬の不調を和らげてくれると言われています。
特に、
「うちの子、腰痛持ちなの」
「季節の変わり目にお腹の調子が悪くなる」
「シニアだから気温が下がってくると心配」
というワンコは、今のうちに少しづつケアしてあげて下さいね。
秋冬に風邪を引きやすい飼い主さんもご一緒に。
「涼しくなる前に準備しよーー!!」
◎高温多湿&酷暑の夏の後、秋は大変!
今年は、6月から高温多湿の上に体温並みの酷暑の日が多く、猛暑日の記録更新もありましたね。
湿度が高いと体の中の古いお水が出て行きにくく、その上、暑さやクーラーの冷えで身体は疲弊してしまいます。
少しマニアックなお話になりますが、東洋医学では、立秋を過ぎた辺りから暦だけでなく、エネルギーも秋冬に向けて「陰」の力が強くなり、体は栄養などを「溜める」「奥に仕舞う」という流れに変化していきます。
冬眠する生き物を思い浮かべて頂けるとイメージしやすいと思います。
「実は脈も奥に入ったり、少しだけゆっくりになるんだよ」
夏の疲れや浮腫みを残したまま秋冬を迎えると、夏の疲労や水は体の奥へ入り込み、冷えや不調の原因となります。体は、大きく崩れる前に大小様々なサインを出しています。
見つけたらちょこちょこケアをして、未病の内に改善してあげてくださいね。
◎秋冬に出やすい不調と体質
秋から冬に体調を崩すワンコ(人も)の特徴と出やすい不調には、どの様なものがあるのでしょうか?是非チェックしてみて下さい。
○呼吸器が弱い
○鳴き声が小さい、かすれる、出ない。(声帯の手術をしている子も当てはまります)
○咳や鼻水出る。喘息。※心臓性の咳は除く
○便秘気味になる。下痢をする。
○皮膚が乾燥気味になる。アトピー性皮膚炎。
○腰痛
○浮腫みがち
○冷え性
症状がはっきりとでていなくても「あれ?うちの子、毎年秋は調子悪いかも?」とお心当たりのあるワンコ(飼い主さんも!)は、是非今のうちに養生してしまいましょう!
もちろん症状が強く出ている場合は獣医さんの診察を受けて下さいね。