はじめに|猫も室温・湿度で体調を崩す?
「猫は寒さに強い動物」と思われがちですが、実は室温や湿度の変化にとても敏感です。
特に、子猫・高齢猫・病気療養中の猫にとって、室内環境の管理は健康維持に直結します。
この記事では、猫が一年を通して快適に過ごせる理想の室温と湿度を、季節ごとに詳しく解説します。
エアコンの使い方や、加湿・除湿のポイントもあわせてご紹介します。

猫にとって快適な室温・湿度の目安とは?
◉ 基本の室温と湿度の目安
| 項目 | 快適な目安 |
|---|---|
| 室温 | 22〜26℃前後 |
| 湿度 | 40〜60% |
猫の祖先は砂漠地帯に生息していたため、暑さにはある程度強い反面、湿度の高い日本の夏や、乾燥する冬は苦手な傾向があります。
◉ 年齢や体調による違いにも注意
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子猫・老猫・病気療養中の猫は体温調整が苦手。
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室温を**少し高め(24〜27℃)**に保つと安心です。
【春】気温差に注意!換気と温度管理を両立
春は気候が安定しはじめ、過ごしやすい季節ですが、日中と夜間の寒暖差に注意が必要です。
🌸 春の猫に快適な環境
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室温:22〜25℃
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湿度:45〜55%
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注意点:急な冷え込みに備えて、毛布や猫用ベッドを残しておくと◎
【夏】高温多湿は命に関わる危険あり!
日本の夏は、高温かつ多湿で、猫にとって非常にストレスフルな季節です。
熱中症や脱水症状のリスクが高く、室内でも安心できません。
☀️ 夏の猫に快適な環境
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室温:25〜28℃
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湿度:45〜55%
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注意点:湿度が60%を超えると不快度が上がるため、除湿器やエアコンの除湿モードを活用しましょう。
夏のエアコンの使い方ポイント
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28℃前後の弱冷房を24時間稼働させるのが理想。
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直風を避け、サーキュレーターで空気を循環させると効果的。
【秋】過ごしやすさの中に潜む“乾燥”と“寒暖差”
秋は過ごしやすいですが、急に乾燥が始まったり、朝晩冷え込むようになります。
🍂 秋の猫に快適な環境
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室温:22〜25℃
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湿度:45〜55%
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注意点:乾燥対策として加湿器の準備を始めましょう。
【冬】乾燥と寒さのダブルパンチに要注意!
冬は低温・乾燥という猫にとって過酷な季節。
特に床に近い場所は冷えやすく、シニア猫や短毛種は体調を崩しやすくなります。
❄️ 冬の猫に快適な環境
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室温:23〜26℃
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湿度:50〜60%
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注意点:湿度が40%を下回ると風邪や皮膚トラブルのリスクが高まります。
🔥 冬の暖房対策
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床暖房やホットカーペットを低温設定で使用
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電気毛布は必ず低温+タイマー管理
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寒さ対策として、毛布・猫用こたつ・ドーム型ベッドも効果的
猫の様子で環境が合っているかチェックしよう
以下のような様子が見られたら、室温や湿度が猫に合っていない可能性があります。
猫が暑がっているサイン
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床にべったり寝そべっている
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水をたくさん飲む
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呼吸が荒くなる
猫が寒がっているサイン
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丸まって動かない
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飼い主にくっついてくる
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暖房器具や布団に潜り込む
→ こうしたサインを見逃さず、こまめに温度調整してあげましょう。
まとめ|猫の健康を守るために、室温・湿度は毎日チェック!
猫は言葉で体調を訴えることができない分、環境管理が健康維持のカギとなります。
特に気温や湿度の変動が激しい季節の変わり目には、いつも以上に注意が必要です。

✅ 今日からできる環境管理チェックリスト
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毎日、室温と湿度を確認
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猫の様子を観察して変化に気づく
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加湿・除湿・冷暖房器具を上手に活用
猫も人も快適に過ごせる室内環境を整えることで、毎日の暮らしがもっと楽しく、安心できるものになります。






























