残暑とも言えないくらい暑い日が続いておりますが、ワンコも飼い主さんもお元気でお過ごしでしょうか。
暑さの盛りは一応の落ち着きを見せ、朝晩はほんの少しですが涼しい風を感じる様になり、秋の気配が近づいて来ているようです。
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酷暑日が多かったせいか、今年の夏のワンコ薬膳相談で多いのが
「うちの子、ちょっと便秘気味で…」
「何となく毛がパサパサしている。エアコンのせい？」
「私(飼い主さん)も何となく不調で…」
「目眩がしてて」
と、ワンコだけでなく飼い主さんの不調をお聞きする事が多いです。
おそらく、酷暑日が続いたことで体を冷やしたら潤わせたりする「陰」のパワーを使い果たしてしまい、バランスが崩れた事でより夏の疲労を感じたり、「何となく不調」となっているのではないかと思われます。
今回のワンコ薬膳は、この陰のパワー不足である「陰虚(いんきょ)」のお話です。
陰パワーを補給すると秋冬の乾燥対策にもなりますので、是非お読みいただけたら嬉しいです。
「今年は朝も夜もすごーく暑かったね」
「陰のパワー」ってどんなもの？
東洋医学では全ての物、森羅万象に陰と陽があると言われています。
簡単に言うと陰は冷たい、冷ます、下げる、作る、内側へと集まるという性質があり、陽は温かい、熱い、温める、上昇する、外に向かって発散するなどの性質があります。
季節で言えば春、夏は陽のエネルギーが強く、秋、冬は陰のエネルギーが強くなります。自然界はこの陰陽がお互いのバランスをとろうと強くなったり弱くなったりしながら動いていると言われています。
陰のパワーが不足すると起こることって？
陰のパワー不足や枯渇を「陰虛(いんきょ)」と言います。ざっくりではありますが、陰虚で起こる代表的な症状をご紹介させて頂きます。
1〜3つ当てはまる場合は軽度、4つ以上はかなりお疲れ気味です。
是非愛犬さんと一緒にチェックしてみてくださいませ。
・頭や顔が熱い
・体が火照る 逆上せる
・目眩がある
・空咳がある※心臓性のものも含みます
・便がコロコロしている 固い
・乾燥肌
・被毛や髪の毛がパサパサしている 潤い不足
・蕁麻疹などの湿疹が出ている
・不眠 寝つきが悪い
・不安感がある イライラしている
・寝汗をかく
・舌が全体的に赤い
・舌苔がほとんど無い
・舌の表面がツルツルしている ヒビ割れがある
「僕はちょっと陰虚気味なんだ」
次は、わんこと飼い主さんそれぞれの気を付けることについてご紹介します。
