健康・病気

ペットと暮らすために考えたいこと 第7回 シニアペット シニア期に備えて、若いときにできること

ペットと共に暮らすために
考えたいこと

第8回 シニアペット
  シニア期に備えて、若いときにできること

    


 

    「ヤング期」にしてあげること

シニア期に発病する、しかも命取りになってしまうような病気のいくつかについて、実は若い頃に避妊や去勢の手術をすることで予防することができます。
また、この時期からのしつけで、良い生活習慣の基礎をつくることができます。
   ・歯磨きをする → 毎日1回の歯磨き習慣
   ・体中どこでも触らせるようにする → スキンシップ
   ・おやつは決まった時間に少しだけ与える など
些細なことの積み重ねや継続が、将来ペットの健康につながる大切なことです。

 

    「アダルト期」に気をつけること

この時期は、一見元気で健康そうに見えるペット達が、実はさまざまな生活習慣病を発症するかどうかの瀬戸際にいる場合が多くあります。
日常生活を見直していくことが、病気予防になります。
例えば、正しい栄養と運動で肥満や糖尿病、関節炎などをコントロールできます。
歯磨き、ブラッシングや耳掃除も大切な病気の予防方法です。

 

    「プレシニア期」の健康管理

シニアと呼ぶにはまだ早い「プレシニア期」のペットにはどのような管理をしていくとよいのでしょうか?
例えば、歯石がたくさん付いて口臭がひどく、ぐらぐらしている歯もある場合、シニア期では全身麻酔下でスケーリングをするのはリスクが高いので根本的な処置ができないかもしれません。
しかし、プレシニア期であれば、シニア期に比べ麻酔のリスクも少なく、治療することができます。
シニア期に慢性腎不全になることが多い猫は、治療を開始する(発見される)時期により、その後の生存日数に大きな違いが出ることが研究により明らかになっています。犬の僧帽弁閉鎖不全症にも、同じく言われていることです。
この時期の健康診断が、健康な老後のためには必要不可欠なものになっています。

 


初めてペットと一緒に暮らす方は、ペットと共に学び、ペットと一緒に成長していきます。
健康管理やケアに遅すぎるということはありません。
大切さに気づいたとき、必要性を知ったとき、スタートさせたらいいのです。
大切なペット達と共に、健康に穏やかなシニア期を過ごすために私達にできることを行って行きましょう。

 


 

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 GORON 吉川奈美紀 

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