2022年初めてのゆるっとワンコ薬膳のススメです。
これまでに引き続き、簡単で!誰でも楽しい養生をテーマに東洋医学のお話をお伝えしたいと思っております。
本年もよろしくお願いします。
タイトルにも書いたように、今回は「アレルギー」のお話です。
一緒に暮らすワンコのアレルギーで悩んでいる飼い主さんは、とても多いです。
体質・体調・年齢・生活環境によって対応も違いますし、とてもセンシティブな話題です。
「これで良くなるよ!治るよ!」とは絶対に言えません。
ただ、東洋医学の知恵を使う事でほんの少しだけ楽になったり、アレルゲンに対して神経質にならないように出来たら良いなと思います。
「小桃もアレルギーあるんだよ」
我が家の愛犬、小桃もアレルギーがあり、アナフィラキシーショックを起こした事があります。
東洋医学で「アレルギー」とはどんなもの?
東洋医学には「アレルギー」という言葉はありません。
ですが、アレルギーという言葉は無くても、大昔から「この食物を食べると体調がわるくなる」などの症例はありましたので、アレルゲンとなるものを避けたりする考え方はあったようです。
現代でもその考え方は同じです。
さらに東洋医学では、「どこにどんな症状が出るのか」を見て、どの臓器が弱いのか?滞っているのか?を判断して対応します。
例えば、
ワンコに多いアレルギー症状は「湿疹」です。
これは、血が滞る事でお水と熱が上手く巡らず、弱い所に溜まり、特に熱が出口を求めて湿疹になると言われています。
「じゃあ、血の流れを良くすれば良いの?」
と思われるかもしれません。
一理あるのですが、それだけではありません。
湿疹や症状の出ている場所で、どこの五臓が弱っているのか?どこの血流が悪いのか?を判断します。
どこが弱っているのかが分かったら、その臓器の力を補ったり、逆に元気が良すぎて暴走気味なら宥めるようにして全体のバランスをとります。
この「バランスをとる」というのが東洋医学ではとても大切なのです!
「バランスをとる」ことによって。気・血・水の巡りが良くなり「アレルギーの症状を出にくくする」「気にならない程度に反応を下げる」ことを目標にするのが、東洋医学の考え方の一つです。
次は、飼い主さんに知っておいてほしい『身体からのアレルギーサイン』と『アレルギーケアに大切な胃のケア』についてです。