膝蓋骨、股関節のケアに
『 一直線に歩く 走る 』
「え!走らせて良いの?」と思われるかもしれませんが、真っ直ぐ一直線に走らせたり、ゆっくり歩かせるのは膝の靭帯の機能や太もも周りの股関節周辺の筋肉の鍛錬になります。
無理にたくさん走らせたり、長時間歩く必要はありません。愛犬さんの様子をみながら、お互い楽しく出来る範囲で大丈夫です。
※特に走らせる時は「一直線」がポイントになります。
急な方向転換は関節に大きな負担となりますので注意してください。
※長時間の運動は関節への負担が大きく、疲労する事で血流が悪くなり、筋肉が酸欠の状態になりやすくなります。
ケガの原因になりますので、無理せず行なってください。
階段の上り下りは要注意!!
「階段の下りは足腰に悪い」というお話はよく聞きますし、獣医さんでも関節を痛めると注意を受ける事がありますが、実は階段の上りも要注意です。
以前ワンコ薬膳でお話させて頂いた事があるのですが、大型犬ならまだしも、中、小型犬となると大抵の階段の一段の高さは人間で言えば肩や胸の下くらいの高さを上ることになります。
ワンコの高い身体能力でたいていの階段はピョンピョンと上ってしまいますが、実は体にかなり負担をかけています。
階段などの段差を上らせる時は要注意です。出来るだけ避けた方が良いです。
ホットタオルで温湿布
「ちょっとお散歩しすぎたかな」という日はもちろんですが、筋肉のこわばりを和らげるのにとても良いので頻繁にして頂いてもOKです。
長時間温湿布をする必要はありません。数秒でも効果はありますので、「うちの子、じっとしてるのが苦手で…」というワンコは無理せず行なって下さいね。
〈 温湿布のやり方 〉
40℃〜42℃のお湯に浸したタオルを固く絞り、気になる部分に当てるだけです。
温湿布はずっと温度をキープするものではなく、ホットタオルをあてた時は一瞬筋肉が緊張し、冷めていくに従って筋肉が緩みます。
完全に冷える前にタオルは外します。
これを数回繰り返しても良いですし、一度だけでも効果があります。
飼い主さんにもおススメです。
「火傷に注意してね!」
この様な感じで気になる場所を軽く包む様にして頂いてOKです。
砂浜歩きのススメ
以前にもご紹介しましたが、砂浜は柔らかくて足腰への負担を少なくして歩けるだけでなく、足指が開き、感覚が刺激されてしっかりと「立つ」事を意識出来ます。
意識が出来ると今までお休みしていた筋肉が目を覚まし、しっかりと立てたり歩くことができます。
ワンコの様子を見ながらゆっくりお散歩してあげてください。
次に、マッサージでのケア方法をご紹介します。