長い梅雨が終わり、とても暑い日が続く様になりました。
「酷暑」「極暑」などの言葉をニュースでも耳にすることも多く、お散歩など外に出る時だけでなく、室内での熱中症のリスクも高まっています。
「熱中症」は、東洋医学・西洋医学ともに、体内に溜まった熱が放熱されず体温の調整ができなくなった状態です。
軽度でもとても苦しく、重症になると命に関わることもあります。
「ママは熱中症になった事があるんだよ。軽かったんだけど、動けなくなるくらい苦しかったんだって。」by 小桃
毎日のお散歩や通院などのお出かけの時はもちろん、犬だけのお留守番の時もクーラーや氷嚢などで暑さ対策をされているとは思います。
今回は、物理的に空間や体を「冷やす」以外に、熱中症対策としてできることをご紹介します。
『普段の食養生で熱中症になりにくい身体を作る』必読!薬膳のススメです。
熱中症になりやすいのはどんな体質?
熱中症になりやすい体調(体質)は、
・ 夏の暑さで身体が疲れている
・ 持病がある
・ 浮腫んでいる(水分調整がうまくいっていない)
・ 消化器系統が疲れている・不調
・ 血が薄い、又は滞っている
・ 病中・病後
・ 産後・手術後・ヒート中又は後
などがあげられます。
今の時期、これらの状態を効率良く整えていくために必要なのは『消化器系統』と『血』のケアです。
「暑い時はお腹が疲れやすいんだよ。」by 小桃
消化器系統のケア
消化器系が疲れていると、食べた物をエネルギーに変えたり送ったりする力が弱くなるだけでなく、熱中症予防にとお水を飲ませてもうまく体に吸収されず、かえって負担になってしまう事があります。
そこで、今の時期は下記のようなことを考えながら消化器系統の食養生をしてあげましょう。
・ 油分の多い物は避けて、食べさせ過ぎには注意してあげて下さい。
ドッグフードの場合は、フードをザルなどに入れ、熱湯をサッとかけて油抜きをしてあげると良いです(冷めてから与えて下さい)
・ マッサージやツボ押しもとても有効です。
お腹の働きを高めるマッサージの仕方については、こちらをご覧ください↓↓
【ゆるっとワンコ薬膳のススメ 簡単に出来る水出しマッサージ】
https://goron.co/archives/9449
血のケア
血の流れが滞っていたり、血が薄かったり、血の量が少なかったりすると、水分の代謝や放熱が上手くいかず、熱中症だけでなく様々な不調の原因となります。
日頃からマッサージだけでなく、しっかりと血になるものを食べさせてあげましょう。
「血になるもの」として知られている食材にレバーがあります。
ただ、暑くて湿度の高い時期の臓物類の摂取は、注意が必要です。
梅雨から夏にかけては、消化器系統に負担がかかりやすいので、脂が多く消化に時間のかかるレバーなどの内臓系を食べることで更に体を疲れさせてしまう傾向にあります。
体の弱っているワンコやシニアのワンコには、あまりお勧め出来ません。
消化が良く、血を養ってくれるおすすめの食材は、
お肉類なら、牛肉や青魚(特にイワシ、カツオ)
野菜なら、ビーツ・ほうれん草・小松菜・ニンジン
などです。