立秋を過ぎ、暦の上では秋ですが、まだまだ夏の陽気が強いですね。
その上、今年は豪雨や長雨と湿度がとても高い日が多く、湿気が原因の症状が強く出ている様子。
特に、西日本の飼い主さんから愛犬達の体調不良をうったえるSOSが多数入っています。
【大雨が続く地域で、ワンコの湿疹・皮膚の赤み・下痢などの症状が出ている場合】
体の中に熱を持ったお水が溜まっている事が多いです。
涼しくても扇風機やエアコンで空気を動かしたり、薬膳ごはんで体のお水出しをしてあげてください。
詳しくは↓↓
「ゆるっとワンコ薬膳のススメ〜しつこい湿熱を追い出そう〜」を参考にして下さい。https://goron.co/archives/11213
「ムシムシすると、カイカイになったりするんだよ」
湿度が高いと体の中の古いお水が出ていきにくくなります。
更に高い気温やクーラーなどによる冷え、気温差で体が疲れてしまい、自律神経も乱れがちになります。
これが「夏バテ」と言われる状態です。
そもそも夏バテって何?
夏バテは、体がだるい・食欲が無い・疲れやすい・眠れない・下痢などの症状が見られます。
西洋医学でも東洋医学でも「自律神経の乱れ」と言われ、冷房の当たり過ぎなどで体温が下がり、血管を収縮させ、全身の血行が悪くなり、自律神経の不調へとつながっていきます。
東洋医学では、これに「消化器系の冷え」も加わります。
消化器系が冷えてしまうと
→ 主に胃がうまく働かなくなり
→ 食べた物を消化できず
→ 身体を動かすエネルギーに変える事ができにくくなる
長引くと冬の体調不良にもつながり、腰痛や関節痛がおこる原因となることもあります。
「夏バテ、早く治そうね」
東洋医学では大きく3つのタイプに分けられる「夏バテ」
◯ 気虚(ききょ)タイプ
暑さや室内外との気温差で体力が消耗したために力が出ない状態
《症状》
食欲が出ない為にエネルギー不足になり、怠さや目眩などがあります。
人間の場合は、夏風邪にかかりやすくなります。
《ケア方法》
「栄養バランスのとれた消化の良い食事」と「しっかりとした睡眠」をとる事が大切です。
◯ 陰虚(いんきょ)タイプ
体内の水分を失い、脱水に近い状態。
《症状》
体を冷やす力も低下しているので口が渇く・手足の火照り・のぼせ・イライラ・食欲不振・頭痛などが起こります。《ケア方法》
暑い時間の運動は避け、水分をしっかり補いましょう。
ドッグフードのワンコは、トマトか冬瓜を煮込んだスープをかけて与えてあげると良いです。
◯ 湿邪(しつじゃ)タイプ
冷房や冷たい飲み物で胃腸の消化吸収や水分代謝が悪くなり、体内に悪いお水が溜まり浮腫んでいる状態。
湿邪については先月もお話させていただきましたが、こちらも夏バテの原因となります。
《症状》
怠くなったり、体からお水を出そうと下痢になったりします。
湿疹、痒みのでるワンコもいます。
《ケア方法》
冷房は外気温よりー7度以内、適度な運動やマッサージで身体の巡りを良くしてあげましょう。
腹巻きも有効です。
夏バテには、食事がとても大切な養生になります。
脂の多いものを避け、消化の良い食事を心がけて下さい。
次は、ワンコ薬膳ごはんレシピの紹介です!