先ずはダイエット!!!!
幸い診断を受けた次の日に鍼灸と整体の施術を受けられ、ケア方法を相談する事が出来ました。
泰介は、先ほどお話させて頂いた様に、薬膳ご飯やお散歩でしっかり筋肉をつけていました。
しかし、我が家に来たのは推定6歳。骨や関節は多少の補強が出来るものの、育つわけではありません。筋肉は育てられますが、泰介の体にとって重すぎる筋肉は負担になります。
そこで先ず始めたケアはダイエットです!
ご飯を全体の1割程度減らし、お散歩も脱臼の事もありますので歩かせる距離を短めにして様子を見ました。
2週間ほどで効果が表れ始め、体重が減った事でびっこを引かなくなり、楽に歩ける様子でした。
「筋肉は大事だけど、重すぎると動くのがたいへん」
それぞれの体にとって負担になるか、ならないか、ですね。
※筋肉を落としたい場合、過度に落ちない様に注意が必要です。
ある程度はきちんとお散歩などの運動をして、食事の量や内容も考慮して下さいね。
マッサージでケア!!
今回ご紹介するマッサージは、股関節脱臼など後ろ足に疾患があったり、高齢などの理由で弱くなっているワンコにおススメのマッサージです。
全部頑張らなくて大丈夫です。
「今日はここ!」と少しずつケアしてあげて下さい。
マッサージをするときに気を付けることがあります。
・このマッサージで治るわけではありません。
・強い痛みや炎症がある場合は施術しないで下さい。
・長時間マッサージする必要はありません。数秒でも十分な効果があります。
長くても全部で15分以内に終わらせて下さい。
・犬に痛気持ちいい感覚はありません。
あくまでも優しくマッサージしてあげましょう。
《 ハムストリングスのマッサージ 》
後ろ足の赤く塗ってある場所にあります。
股関節を曲げたり伸ばしたりする時に使う筋肉です。
走る時や坂道や段差を上り下りする時に大活躍します。
優しく押すようにマッサージして下さい。
《 お尻の筋肉(中臀筋)のマッサージ 》
ワンコのお尻の筋肉は後ろ側ではなく、腰の下の赤で囲った所にあります。
股関節の伸展や、後ろ足を動かす時に使う筋肉です。
優しく円を描く様にマッサージしてあげてください。
《 内転筋 》
足の内側の赤い太線の場所にあります。
股関節を内側に動かし、足を立体的に支えます。
優しく押すようにマッサージしてあげて下さい。
《 体の前側のマッサージ 》
「え??股関節じゃないの?」と思われるかもしれませんが、後ろ足が弱いワンコは前側の肩甲骨周りに負担がかかり過ぎてしまい、呼吸器周りを圧迫しがちです。
写真の様に前から肩甲骨を優しく掴んで揺らしてほぐしてあげて下さい。
体重がバランス良く分散され、歩くのも楽になります。