飼い主さんと一緒にできる熱中症予防に役立つツボ押しマッサージをご紹介します。
ツボその1:大椎(だいつい)
陽気を増やし、エネルギーと血の滞りを解消してくれます。
気持ちを落ち着けて、自律神経を整える手助けもしてくれます。
最初に「大椎」のツボを押してから次のツボを押すと効果が出やすくなります。
《ツボの場所》
首の骨と胸椎の間にある窪みにあります。
*人の場合:
頭を下に傾けた時、首の後ろの☆印辺りに出てくる窪みにあります。
《マッサージ方法》
軽く指先で前後に摩るようにマッサージします。
ワンコ↓
飼い主さん↓
ツボその2:足三里(あしさんり)
胃腸を丈夫にし「気」を強めるツボです。
胃・脾臓・筋肉にエネルギーを与えて体力をつけます。
※胃腸の弱い飼い主さんはここは冷やさない様にして下さい。
《ツボの場所》
膝のすぐ下、☆印の場所にあります。
*人の場合:
飼い主さんは膝のお皿から指四本分下の外側にあります。
《マッサージ方法》
小さな円を描く様に10秒~15秒マッサージします。
ワンコ↓
飼い主さん↓
ツボその3:合谷(ごうこく)
万能のツボとも呼ばれていて、のぼせやイライラ、高血圧に効果があります。
頭部の疾患を和らげます。
《ツボの場所》
前足の親指と、最初の長い指の間にあります。
《マッサージ方法》
15秒ほど優しく指圧して下さい。擦るだけでもOKです。
ワンコ↓
飼い主さん↓
もし、熱中症になってしまったら
注意していても、ふとしたタイミングや体調で熱中症になってしまう事はあります。
飼い主さんは、異変を感じたら速やかに涼しい場所へ移動し、休んで下さい。
その時はできたら人のいる所へ行って下さい。
私の経験ですが、涼んでいたから安心ではなく、突然動けなくなる程の頭痛、抑えられない嘔吐が起こる事があります。
そんなことも考え、助けを呼べる場所で休んで下さいね。
ワンコの場合は、喋れません。
飼い主さんがいち早く症状に気付く事が大切です。
《 犬の熱中症の主な症状 》
・呼吸が荒く、心拍数が多い
・舌や口の中が赤い
・落ち着きが無く、ヨダレが多い
・水を飲みに行かない、食べない
・ボーッとしている。フラフラしている
・横になって起きあがろうとしない
・グッタリしている
この様な症状が見られたら、速やかに涼しい場所へ移動して、体に水をかけて風に当たり(扇風機などを使う)、太い血管のある頭・喉・脇の下・お腹・内腿に氷嚢などをあてて冷やして下さい。
これは、あくまでも応急処置です。
できるだけ早く病院で獣医さんの診察を受けましょう。
「落ち着いたから良いかな」「軽かったみたい」と思わず、必ず獣医さんに診てもらってください。
重篤になると脳が腫れ、それに気づくことは難しく、命に関わります。
飼い主さんも同様で、熱中症の後は痙攣したり、嘔吐などが時間をおいて出たりもします。
必ず病院へ行き、お医者さんに処置してもらって下さい。
今年も猛暑、酷暑の予報ですね。
ワンコも飼い主さんも元気に夏を乗り切れます様に。
「元気に夏を乗り切ろうね!」