まだ暑い日はあるものの、朝晩は涼しくなり、空も高くなってきて秋の気配が感じられる様になりました。
先月の記事でお話しさせて頂きましたが、今年は酷暑の影響で体を消耗しているワンコや飼い主さんが多いです。
今のうちにしっかりと養生して、秋冬に備えて下さい。
さて、タイトル。
我が家の愛犬である泰介(たいすけ)の股関節に異常が見つかりました。
同じ症状や病気のワンコの参考になればと思い、今回のワンコ薬膳では泰介の股関節に起こったことやケアなどのお話をさせて頂きます。
「ボクの足、ちょっとだけ大変だったんだ!」
泰介の体の事と症状が出た日のお話
泰介は元繁殖犬で、推定6歳の時に保護団体さんによりレスキューされ、我が家の一員となりました。
かなり過酷な環境で生活していたと思われ、骨も筋肉も細く、膝を曲げずに歩いていました。
マッサージや鍼灸、薬膳ご飯、毎日のお散歩で徐々に犬本来の体を取り戻し、相変わらず膝を曲げずに歩いていますがかなりの距離を歩ける様になりました。
「砂浜とか、芝生の上をお散歩したりもしたよ」
筋肉は増えましたが、同時に体重も増えます。
我が家にお迎えして2年が経ったころ、泰介の歩き方やトイレの姿勢がおかしい事に気づきました。
痛そうにしていた事もあり、病院へ行って診察、レントゲン撮影をして頂いたところ、獣医さんから「レッグペルテス病ではないか?」と言われました。
レッグペルテス(大腿骨頭壊死症)とは?
大腿骨の先端である大腿骨頭への血液供給が何からの原因で滞り、成長、形成が上手くいかず、骨が変形、崩壊してしまう病気です。
進行すると大腿骨頭が病的骨折を起こしたり、壊死する事もあります。永続的な強い痛みが伴い、治療が遅れると歩けなくなります。
仔犬から一歳くらいの間に発症する事が多いと言われる股関節の病気です。
泰介は検査の結果、レッグペルテスではなく、重度の股関節脱臼でした。
もしレッグペルテスだとしたら、年齢を考えるともう歩けなくなっている筈だそうです。
泰介の場合は、幼い頃からの環境と栄養不足、無理な繁殖で骨や筋肉がきちんと育たなかった事で脱臼した様です。
獣医さんによると「泰介君の両足とも股関節はしっかり外れています。だから体重が軽いうちはあまり痛くなかったのかもですね。普通の生活になり、筋肉がついて、重くなったから痛みが出たのかもしれません」
との事でした。
レッグペルテスでも重度の股関節脱臼でも、西洋医学での治療は大腿骨頭を切る手術になるとお話されました。
泰介は左右両方とも外れていますので、片足づつ、両足の手術になります。
片方の足の手術をした後リハビリをし、筋肉がついたころにもう片方の手術という方法です。
しかし、泰介は育った環境のせいかあまり筋肉が強くありません。リハビリでどこまで戻せるのか不安がありました。
幸いな事に、骨の崩壊や壊死はありませんでしたので、獣医さんにお願いして鍼灸、整体と薬膳などの東洋医学のケアで様子を見る事にしました。
「ママ、よろしくね!!!」