9月に入り、空も高くなって秋の気配が濃くなってきました。
タイトルに「緊急企画」とちょっと大げさにしてしまいましたが、9月に入ってからワンコ薬膳相談の相談内容に「お顔の吹き出物が酷い。治らない」「下痢がなかなか治らない」「食欲が無い」など、今年は消化器系の不調と思われるお話が多くよせられています。
飼い主さんの方も「お腹が重い、怠い」「少し不眠気味」という方もいらっしゃいます。
おそらく、酷暑による夏の疲れで「夏バテ」ならぬ「秋バテ」がおきているようです。
今回は、その「秋バテ」のケアのお話をさせていただきます。
「秋バテ、早く治そ!」
秋バテって何?
「秋バテ」は、夏の暑さによる体へのダメージで起こる夏バテと少し違い、朝晩の寒暖差や気温の変化により自律神経が乱れ、体が怠い、食欲が無いなどの症状が出る状態の事です。
ワンコの場合は、この「怠い」「お腹が重い」などの軽い不調の段階では気付きにくく、湿疹や下痢などのもう一段階進んだ症状となる事が多いです
特に今年は、6月末から早い時期からの酷暑と高い湿度の影響なのか、胃と大腸の疲れが原因となる不調のご相談がとても多いです。
どこを見れば良い?早めに不調を発見しよう!
人間と共通の言葉を持たないワンコの体調はなかなか分かりにくいです。
動物は、野生下で捕食者に不調を悟られると命に関わる為、不調を上手に隠します。
全て完璧に見つけるのは難しいかもしれませんが、今回のテーマである「秋バテ」の症状が出やすいチェックポイントをご紹介させていただきます。
顎の吹き出物
東洋医学で口の周りの吹き出物は、胃腸と大腸の疲れや炎症が現れていると言われています。
人間も同じですが、ここに湿疹ができやすいワンコは、胃腸が弱い事が多いです。
唇がカサカサ、乾燥している。
ワンコの唇は、口を開けた時に内側に見える黒い部分です。
「白い線で囲まれてる所だよ。上下にあるゴムパッキンみたいなところだよ!」
唇は「体の外に露出した粘膜」です。
唇が乾燥しているのは、体の抵抗力が弱っているサインでもあります。
また、体温が上がり過ぎていたり、慢性的な胃の不調の時にもこの様な状態になります。
眼が腫れぼったい、瞼が重そう
胃が疲れていると水分の代謝が悪くなり、目の周りが腫れぼったくなります。
今年は、酷暑だったせいか、胃腸が疲れているワンコが多いです。
また、瞼は腎臓系の不調でも同じサインが出ます。
気になる場合は病院で診察を受けて下さいね。