新年あけましておめでとうございます。
今年も楽しく、気軽に生活に取り入れられるをモットーに東洋医学や薬膳の情報を発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
実は難しくない!気軽に出来る東洋医学の基本「気、血、水と食べ物の性質のお話」
ワンコのケアに薬膳や東洋医学…というと、時々「え?犬に?贅沢じゃない?」「難しそう」というご意見をいただく事があります。
確かに東洋医学や薬膳というと、自分自身に実践するのにも少しハードルが高く感じるかもしれません。
東洋医学は、東洋の国々の体に対する研究や実験の歴史なので、情報量がとても多いです。
でも、そのすべてを理解し使おうとすることはなく、ご自身やご家族、愛犬に必要なものを必要な範囲だけチョイスして取り入れてもいいんです。
「おばあちゃんの知恵袋」ような感じですね。
まず大切なのはバランス!「気」「血」「水」のお話
東洋医学の中でも中医学のお話になりますが、体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つで構成されており、これらは人間や動物が活動する上で大切なエネルギーです。
穏やかに安定した体調で過ごす為には、この気、血、水それぞれが問題無く働いて、バランスが取れていることが大切です。
どれかが不足したり、滞ったりすると体調を崩す原因となります。
持病があってもこの3つのバランスが整っていると穏やかに過ごせます。
日々のケアや食事でしっかりと補い、巡らせてゆくことが大切です。
・気(き)
体のいたるところを巡っているエネルギーです。
体を温めたり、病気や害になるものが入ってくるのを防いだり、血や水を巡らせてくれます。心と体の健康維持にとても大切な働きで、「気」が充実してスムーズに流れていると体調は良く、「気」が滞ると疲労が抜けなかったり、病気になったり、持病の症状が強く出たりします。
・血(けつ)
東洋医学では、西洋医学の「血流」としての要素だけでなく、全身に流れて体の隅々まで栄養を与え、潤いを与えてくれる働きを持つ液体の事を指します。
美肌や美毛は血をしっかり養ってこそ。
特に、ヒート(生理)、出産、大小問わず手術を経験しているワンコ、飼い主さんは「○年前だし…」と思わずに、今からでもしっかり血になる物を食べ、補給しましょう。
・水(すい)
血以外のあらゆる液体を指します。
体中の細胞や組織に潤いを与え、内臓や関節、筋肉などの動きをスムーズにしてくれます。
水が足りないと乾燥するだけでなく、のぼせや火照りなどの原因になります。
巡りが悪いと体内のお水の処理が上手くいかず、浮腫みとなります。
次は、東洋医学の基本「食べ物の性質のお話」です。