続いて、東洋医学の基本「食べ物の性質のお話」です。
食材のもつ性質や目的を知り、選んで使っていきましょう。
熱ければ冷ます!冷たいなら温める!食材の使い分け
全ての食べ物には体を温めたり冷やしたりする性質があります。
大きく分けて3つのグループと5つの性質
・体を温め、巡りを良くする「熱性」「温性」
・体を冷やし、炎症や興奮、のぼせなどを鎮める「寒性」「涼性」
・温めも冷ましもせず、中間でバランスをとり、穏やかに調整する「平性」
があります。
薬膳ではこの5つの性質を「五性(ごせい)」と言い、これらを体質や体調、季節、症状で使い分け、組み合わせていきます。
難しく考える必要はありません。
スーパーやコンビニエンスストアの食材で簡単に買える物もあります。
毎日のお食事などに「ちょい足し」くらいのお気持ちでやってみてくださいませ。
3つのグループに属する主な食材
五性を大きく3つに分けてそれぞれの食材をご紹介いたします。
※ワンコNG食品も含みます。ご注意下さい。
「熱性 温性」
羊肉 鹿肉 鶏肉 牛肉 マグロ エビ サケ かぼちゃ 栗 桃 生姜
ネギ ニンニク 胡椒 山椒 唐辛子 くるみ 黒砂糖など
「平性」
米 鶏胸肉 キャベツ 長芋 サツマイモ ジャガイモ ニンジン
きのこ類 豆 キクラゲ ハチミツ 卵など
「寒性 涼性」
きゅうり トマト 冬瓜 ゴーヤ レタス 大根 セロリ もやし
バナナ スイカ 豆腐 豆乳 緑茶など
「体に良い」は「みんなに良い」じゃないよ!
「○○って体に良いんですよね!」
「体に良いと聞いたので毎日ワンコに与えてます!」
「お友達に勧められたから食べてます(食べさせてます)」
というお話をお聞きする事があります。
でも、人もワンコもそれぞれ体の大きさや性格が違うように、体質もみんなそれぞれ違います。
「○○ちゃんにとって体に良い」は「うちの子にも良い」訳ではありません。
それぞれ合うもの、必要なもの、欲してるものは違います。
もちろん情報は大切ですが、愛犬やご自身の体をよく観察して、それぞれ体質や生活に合った食べ物やケア方法を選んであげて下さいね。
もう一つ注意したいのが「栄養豊富!」や「パワーが詰まってる!」という食材です。
東洋医学や薬膳では「力の強いものは消化にも力が必要」と考えられています。
簡単に言うと、パワフルな食材は消化吸収しづらく、相応の時間と体力を使うという事です。
体が疲れている時や弱っている時やシニアの場合は消化を最優先に食べる物を選んであげて下さいね。
「ボクならボクに合ったご飯とケアが大事!」
次は、ワンコ薬膳レシピとマッサージケアのご紹介です。