立夏が過ぎて湿度も上がり、そろそろ梅雨の気配ですね。
でも、まだまだ「春」の力も影響する季節です。
春の気は、「肝」に影響を与えます。
心と身体をざわつかせて、ストレスの影響を受けやすい傾向にあります。
いわゆる五月病が多いのもそのためです。
※「肝」についてもっと深く知りたい方は、ゆるっとワンコ薬膳のススメ 第7回 ~五臓のお話 『肝』~ をご覧ください。
https://goron.co/archives/8296
「まだ春だけど暑いね!」
また今年は、いつもと環境が違い、更にストレスを感じてる飼い主さんが多いかもしれません。
そして、飼い主さんが感じているストレスは、一緒に暮らすワンコにも伝わります。
少しでもストレスを減らすことができるように、お家で過ごすことが多くなっている飼い主さんは、軽いストレッチやセルフマッサージをしたり、ワンコとお散歩をして体を動かし、エネルギーや血の流れを良くするようにしてください。
春の気で不調が現れたときの「肝ケア」と対処法
心が疲れたら赤いものをたべてね
代表的な赤い食材は、鮭・人参・小豆・クコの実などです。
疲労回復や浮腫み解消だけでなく、心の疲れにも効果が期待できますよ。
肝のケアと同時にお水出しもしましょう
湿度が上がりはじめるこの時期は、外からも中からも体にお水が溜まりやすくなります。溜まった古いお水=浮腫みは、冷えや不調の原因になります。
さらに、体の熱が上手く巡らないと「湿熱」の状態になり、熱を持ったお水がお肌をジュクジュクと荒らしたり、蕁麻疹が出たりする事もあります。
ワンコは、脇の下やお腹、後ろ足の付け根辺りに湿疹の出る場合が多いように感じます。
弱い五臓によって湿疹が出る場所は異なりますが、しっかりお水出しをしてあげる事で改善が期待できます。
お水飲まないんワンコには
時々「うちの子はお水飲まないんです」というお悩みを聴きます。
その場合、多くワンコが浮腫んでおり、お水を「飲まない」のではなく「飲めない」状態になっています。
体の巡りが悪いため、排尿していてもきちんと古いお水を出せていない事が多いようです。
そんなときは、全身の皮膚を優しく揺り動かすマッサージや薬膳ごはんでケアをして、気・血・水を巡らせて排泄させてあげて下さい。
次は、お水出しワンコ薬膳ごはんのレシピをご紹介します。