しつけ・ケア

老犬と暮らすために-骨関節炎- 第2回.症状と対策


―老犬と暮らすために― 骨関節炎

      第2回  症状と対策

    


◇早期発見のために

 老犬になると、歩きたがらないことや、遊びたがらなくなったことは老化現象と見過ごしてしまいがちです。しかし、特に骨関節炎を発症しやすい飼い主は、愛犬の変化をよく観察し、様子がおかしい場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。飼い主が愛犬の態度を愛情をもって察してあげることが、早期発見への近道です。

◆骨関節炎を発症させないために

 愛犬がいつまでも元気に楽しく暮らせるために、飼い主にできることがあります。日常的には、まず過激な運動をさせないことです。老犬になると、若いころ大丈夫だった運動も過激な運動となることがあります。人間と同じですね。それでも、運動不足は健康に悪影響を与えてしまうので、お散歩など適度な運動を一緒に楽しむようにしましょう。
 また、おやつをあげすぎたりして肥満にしないことです。体重が増えることにより骨関節に負担がかかってしまいますので、まずは不必要なおやつは控え、栄養バランスを整えながら太らせすぎないようにしましょう。
 家の中で工夫できることもあります。急な階段の上り下りは関節への負担も大きく、また階段から落ちてしまった場合はそれが骨関節炎の発症のきっかけとなってしまうこともあります。老犬になってきたら、なるべく階段を使わせないようにしたいものです。
 また床も、滑りやすいフローリング等の場合ふんばりがきかず、足腰に必要以上の負担がかかります。そのような床の場合は、カーペットを敷いたり、滑り止めを貼ったりなどの対策で改善することができます。
 

◆もし発症してしまったら

 老いに伴い、気をつけていても骨関節炎を発症してしまうことがどうしても出てくるかもしれません。しかしそれも、飼い主の早期発見により少しでも痛みや進行を抑えることができますので、様子がおかしいと思ったらまずは動物病院へご相談ください。
動物病院に行く前にまずは自宅で、とサプリメントなどに頼ってしまいがちですが、利用には注意が必要です。骨関節炎に有効とされるサプリメントの成分にはコンドロイチン、グルコサミン、緑イ貝などがありますが、こういったサプリメントに最初から頼ってしまうと、独自の判断で使用したために適切な治療を遅らせてしまったり、病気がひどくなってしまったりすることもあるので、まずは獣医師の診断を受け、そのうえで相談しながら補助的に利用しましょう。
 動物病院では、発症の原因を知り、症状に合わせた対策を相談し治療にあたりましょう。日常生活については、進行を抑制するための適正体重へのフードの改善や、運動のしかたを改善するアドバイスをもらうことができるでしょう。また、痛みが激しい場合には炎症を抑える消炎鎮痛剤を使用して痛みを和らげることもできます。外科的手術をする場合もありますが、子犬の場合なら早期発見により外科的手術で悪化を抑えることができても、老犬の場合はできる手術は限られています。
まずは愛情をもってよく観察し、早期発見できるようにしていきましょう。

次回は、老犬の肥満について解説していきます。

 


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