しつけ・ケア

イヌに教え、教えられ 第46回 犬のトレーニングに大切な人の指導

保護団体に引き取られたチーズは、猟犬種が入ったミックス犬。
そして、里親が決まるまで、チーズを自宅で世話をする預かりさんは、犬を飼ったことがありませんでした。


そんな預かりさんとチーズが散歩をすれば、右に左にグイグイ引っぱり、他犬に会うと興奮して制御できない。
他の飼い主からすれば、チーズが危なっかしい犬に見えてしまうことも多々ありました。
そうして、悩みや課題にあふれている預かりさんとチーズは、新しい家族を見つけるため、トレーニングをすることになったのです。

歩行訓練を例えるならば、犬が「車」・飼い主が「ドライバー」
ドライバーが運転技術を学んでいなければ危険であると同様、散歩をする飼い主が、犬のハンドリング技術を学んでいないと、いざという時に犬を制御できない。
制御不能となったとき、犬のタイプや大きさによっては、周囲の人や犬、飼い主自身や犬自身に危険が及ぶことになりかねません。

預かりさんは、トレーニングの必要性を理解してくれました。
トレーニングの方法は、色々あります。
犬と飼い主のペアを観て、そのペアに合うものを選ぶ。
チーズは、自由にしてしまうと好き勝手になり、ハンドラーを右に左に連れ回す。
一方で、横について歩きなさいとハンドリングすれば、しっかりハンドラーを意識して歩ける仔だった。

散歩をするのは、人。
つまり、預かりさん次第。

犬をトレーナーが訓練すれば即効性がある。
短期的な結果が出しやすいので、トレーナーに頼りたくなる時もあります。
ただ、日々チーズを散歩するのは預かりさんであり、後には里親さんになる。
トレーナーが先に訓練をした方がいいこともあるが、チーズの場合は、預かりさんが学び、反復練習することでトレーニングが可能だと判断しました。

トレーニング初日。
リードの持ち方、使い方、犬への態度をレクチャー。
いつも通り、右に左に前にと引っ張ろうとするチーズ。
手探りの預かりさんと、好き勝手する習慣が残っているチーズでしたが、3セット目には、なんとなく人の横を引っ張らずに歩けることもできるようになってきたチーズ。
「おぉ、さっきよりできてる気がする・・」思わず声をあげる預かりさん

預かりさんへの指導は、私次第です。
3ヶ月後の変化が楽しみになった。

【 チーズの里親さん絶賛募集中です!! 】
詳しくは、保護団体の『NPO法人 動物生命尊重の会』へお問合せください。
http://www.npo-alis.org/wp3/未分類/6061

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里見 潤

里見 潤

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(さとみ じゅん)

ドッグコーチ

1975年、横浜市生まれ。2004年、警察犬訓練校に入学、出張トレーニング会社を経て、保護活動団体「Dog shelter」の専属スタッフとして、保護犬のトレーニング、一時預かり家庭と里親家庭の間に入り、アフターフォローを担当する。
2012年7月より独立。出張、及び預託トレーニングを柱に活動する傍ら、保護犬の一時預かりを継続中。
 
日本警察犬協会公認訓練士
ジャパンケネルクラブ公認訓練士
東京都動物愛護推進員

 保護犬預かりを主に、トレーニングのことを書いている里見潤さんのブログ
 「イヌと歩けば。」http://setahachidog.blog.fc2.com

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