―老犬と暮らすために― 骨関節炎
第1回 年齢と種類
いつも走り回ってまだまだ元気!と思っていたのに、換算するといつのまにか自分の年齢を超えてしまっている愛犬。ついこの前まで子犬だったのに、犬の成長は早いものです。そして、いずれどうしてもやってくるのが「老い」です。そんな愛犬の老後を、いつまでも仲良く、楽しく暮らすためにはどうしたらよいでしょうか。
飼い主の私たちがよく観察し、気をつけてあげられることはたくさんあります。そのなかでも、老犬によくある症状が骨関節炎、肥満、介護の問題。私たちにできることはどのようなことなのでしょうか。
今、皆さんが飼われている愛犬が人間に換算すると何歳になるかご存知でしょうか。
犬は人間とくらべ寿命は短いため、加齢とともに体力や身体的変化がどうしても思った以上に早く訪れます。まず、ご自分の愛犬が何歳なのか。それを知っておき、老いが訪れたときのため心の準備をしておきましょう。
人間と犬の年齢換算表
犬は、生まれて約1年半で人間でいう二十歳、成犬になります。それからは、1年が人間の約4歳分になります。10年経つと、人間では56歳。そろそろ、老犬としての準備が必要になってきます。人間にたとえて何歳ぐらいにあたるかを知っておくことで、愛犬が今身体的にどのような時期を迎えているのか、わかりやすくなるのではないでしょうか。
骨関節炎は、最近では犬の病気のなかでも上位にランキングされる病気ですが、そのほとんどは遺伝的なものです。この病気は、関節の軟骨に支障が出て、関節全体に変性・破壊が起こり、関節の動きが滑らかでなくなり、激しい痛みを引き起こす病気です。遺伝的であることから、発症しやすい犬種ははっきりとしており、それにあてはまる犬種の飼い主は特に注意し早めに発見することが重要です。この病気は発症すると完治は難しいので、発症や進行をできるだけ抑えてあげたいですね。
近年は人気の高い犬種が骨関節炎を発症しやすいことが多かったり、栄養過剰・運動不足により肥満の犬が増え、関節に負担をかけていたりすることにより骨関節炎を発症する犬が急増しています。また、犬の高齢化により骨の衰えた老犬が増えていたりすることも、骨関節炎の増加の原因となっています。
これらの犬種以外でも、老犬の場合は骨関節炎が悪化することがあります。子犬の頃のわずかな関節の異常、過激な運動や肥満による関節への負担、また怪我や骨折、脱臼をしたことがあるときも、注意が必要です。
次回は、症状と対策について解説していきます。
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