立春を過ぎて、暦の上では春になりましたね。
この時期は、三寒四温で暖かい日もあり、寒くて雪の降る日もありと気温の変化が目まぐるしい季節でもあります。
この時期ちょっと注意したいのが体の疲れからくる「胃腸の冷え」です。
胃腸の冷えを改善してあげると、腰痛、浮腫み、冷え性、体の怠さや「何となく疲れている」という状態が改善されやすくなります。
また、これからますます春の陽気が強くなり、冬に溜めていたもの、体の奥に入って眠っていたものが流れ出す季節になります。
そこで今回は「胃腸の冷え」についてお話させていただきます。
「小桃もすぐ胃腸が冷えちゃうの、一緒にケアしようね」
胃腸の冷えは主に2種類。外から?中から?
人もワンコも胃腸の冷えには主に2種類あります。
《 1つは「外から冷やしてしまった」タイプ 》
このタイプは急性である事が多く、体を外から冷やした事で急な下痢、嘔吐、胃痛などの症状があります。
寒い日のお散歩の後に急に下痢したり、吐き気や嘔吐があったり、人間の場合はお腹を出して寝てしまったり、薄着で寒い場所で過ごしたりすると健康な人でも症状が出る事があります。
この場合は「とにかく出し切る」事が大切です。
体の中に入った邪気(冷気)をしっかり出し切り、温かい部屋で腹巻きをしたり小豆の温パックやホットタオルで体を温めてあげましょう。
人間は他にも白湯を飲むと回復が早くなります。
ただ、下痢や嘔吐が3〜4回以上続く様でしたら病院へ行き、診察を受けて下さい。
※下痢や嘔吐は体力を消耗します。
東洋医学では基本的には「体内の邪気は出し切る」という考えですが、「3〜4回以上は薬を飲みましょう」とも言われています。
回数はあくまでも目安ですので、ワンコが辛そうだったり、飼い主さんも辛い時はお薬で症状を和らげて体力回復を優先させて下さい。
「体を回復させる力は残しておくのが大切だよ!」
《 もう1つは「体の中から」の冷え 》
こちらは生活習慣や環境、食事や体質もありますのでちょっと厄介です。
【 主な症状は 】
◯お腹が張りやすい
◯食後に気持ち悪そうにしている
◯軟便気味、下痢気味
◯浮腫みやすい
◯疲れやすい
◯寒い日は体調不良になりやすい
飼い主さん(人)の場合は、下記のような症状もあります。
◯胃下垂
◯お腹が痛くなりやすい
◯生理不順
◯生理痛が酷い
◯おりものが多い
◯温かいものを好んで摂取する
◯上記の症状が温めると緩和する
などがあります。