犬のボディケア
第2回 スキンシップを兼ねた
シャンプー
シャンプー
シャンプーは、愛犬の身体をチェックできるとてもいい機会です。ノミ・ダニ・皮膚病の予防のためにもシャンプーが大切です。ご自宅でも行ってみましょう。
家庭で犬をシャンプーを行う場所は、お風呂が一般的です。
お湯の温度は、38~39℃で行います。犬の体温と同じ位の温度の為、愛犬にとって違和感が少なく、洗浄成分の溶けやすい温度です。
シャンプーを行う頻度は、月1~2回程度がよいでしょう。あまり洗いすぎると被毛の油分が減り、水をはじく力が低下してしまいます。また、フケの原因、皮膚の弾力性がなくなることもあるので、頻繁にシャンプーをしすぎることはよくありません。汚れや臭いが気になるときは部分的に洗ってあげましょう。
ブレッシング→湯洗い→肛門腺絞り→シャンプー→すすぎ→リンス→ ドライ
この手順で行っていきます。
根元までしっかり洗えるように、シャンプーの前には必ずブラッシングをして、抜け毛を取り除き、毛のもつれをなくしておきましょう。
耳や口の周り・内股・お尻・首輪やハーネスが当たる場所などは特に念入りにブラッシングします。そして同時に皮膚の状態や耳の中をチェックしましょう。
ブラッシングについて、詳しくご紹介した記事があります。どうぞ参考にして下さい。
「犬のボディケア 連載1回 健康としつけのために 歯みがき&ブラッシング」
https://goron.co/archives/1759
お湯が飛び散らないように、シャワーヘッドを愛犬の体に押し付け、根元や地肌までしっかり濡らしていきます。体を濡らさずにシャンプーをつけると、皮膚炎などになることがあります。
シャワーは、犬の鼻から遠い場所、後ろ足やお尻からあてていきます。いきなり頭や顔にお湯をかけると、怖がってしまうことがあるので、下から上へ、お尻・後ろ足から頭に向かってかけていきましょう。
※顔を濡らされることを極端に怖がる場合は、スポンジを使って拭き洗いをしましょう。
臭いの強い分泌物がたまる肛門腺が、肛門の下方左右にあります。
通常、排便といっしょに出されるのですが、小型犬や自力で出にくい中型・大型犬の場合は、絞る必要があります。
尻尾を持ち上げ、肛門を中心に時計の4時と8時の位置に親指・人差し指をあてて絞り出します。うまくできないときは、動物病院で絞ってもらいましょう。
犬専用シャンプーで、やさしくゆっくり洗っていきます。
湯洗いと同じく、鼻から遠い後ろ足やお尻から洗っていきます。顔は、いちばん最後にあらいます。
シャンプー剤が残らないように、シャワーヘッドを体に押し付けて根元までしっかりすすぎます。
湯洗いと逆に、上から下へ、頭からかけて足元へ向かってすすいでいきます。すすぎにくい内股・脇・お腹・足先などは念入りに、ぬめりが残っていないか手で確認しながらすすいでいきましょう。
ワンポイント
犬は、鼻に水が入ることをとても嫌がります。お湯をかけるときには、常に鼻先を上に向けて水が入らないように気をつけてあげましょう。
耳に水が入ってときは、綿棒などでやさしく拭き取りましょう。
被毛にツヤと輝きを与えるリンス。静電気を防止したり、ドライしやすくなる毛質もあります。リンスを手のひらで被毛全体になじませていきます。上から下へ、頭や背中から足に向かって行います。お腹の下・内股・脇なども忘れずに。全身にリンスがいきわたったら、シャンプーの後のすすぎと同じく、しっかりシャワーですすぎます。
まず、被毛を手に取り水気を軽くしぼります。
次は、吸水性の高いタオルで拭きあげていきます。タオルドライは、上から下へ、体の上部から足元に向かって行います。犬が、体を振るわせてもしぶきが飛ばなくなったら、ドライヤーをかけます。
根元までしっかり完全に乾かせて下さい。乾いていないとフケや皮膚炎の原因になるので気をつけて下さい。
Copyright © GORON by ペット共生アドバンスネット All rights reserved.