立春を過ぎてしまいましたが、冬のうちからしっかり「腎」の養生をしてあげると春の不調の波を小さくすることが出来ます。
今からでも遅くはありません!
今回ご紹介するのは、冬から春にかけておススメのケア方法です。
腰は冷やさない!
腰には「腎兪(じんゆ)」という腎を活発にするツボがあります。
←「腎兪」は写真の丸印の中の★の場所です。(大体で大丈夫です)
腎は、昇った熱を下ろしたり、暴走した肝を落ち着かせる働きがあります。
しかし、冷えには弱いので腹巻きやゆったりした服を着せてあげるなどして守ってあげてください。
お灸や小豆の温パックで温めてあげるのも良いケアになります。
《注意》ホッカイロの使用について
カイロの熱は、深部まで届かない上に、ワンコには温度が高すぎて低温やけどの症例が多くて報告されています。
貼るカイロは絶対にやめましょう。
耳たぶの冷えにも注意を!
耳たぶは、体の中で温度が低い場所ではあります。
そして「腎」に繋がっている場所でもあり、腎の調子を判断しやすい場所でもあります。
青白かったり冷えている時は、優しく擦って温めてあげて下さい。
※普段からお顔ナデナデと一緒にマッサージしてあげるのがおススメです。
耳たぶが黒いのはかなり腎が疲れています。
特に、強い薬を飲んでいたり、ステロイドを服用しているワンコは黒くなりやすいです。
お薬でパワーを使う分、しっかりケアしてあげましょう。
寒い時のお散歩は、スヌードなどで耳を防寒してあげるのも良いです。
「小珠も耳たぶ黒かったんだよ」
小珠は強い薬とステロイドが手放せない子だったので、耳たぶは黒かったです。
拭いても取れない黒さ、耳に異常が無いのに耳垢が黒いのは腎の疲れや弱りです。
マッサージでケア
《 先ずは撫で摩るだけでもOK! 》
春の「上へ上へ」のエネルギーを巡らせるのには撫で摩るだけでもOKです。
順番は、
「頭から背骨を通って尻尾の方へ」→「頭から背骨を通って前足」→「後ろ足へ」
という風に撫でてあげて下さい。
《 経絡のマッサージもしてみよう 》
脳や神経の疾患のほかにも、「緊張が強い子」「興奮しやすいワンコ」は、肝・胆の経絡である『体の横のライン』を解してあげるとエネルギーの流れが良くなり、症状が落ち着きやすくなります。
皮膚を優しく揺り動かすようにマッサージしてあげてください。
《 合谷(ごうこく)のツボ押し 》
← 前足の写真の☆印の場所にあります。
万能のツボと呼ばれ、血圧を下げる効果もあります。
癲癇や脳炎の発作の予防にもなりますが、発作中も使えるツボです。
優しく押してあげてください。
《 首のマッサージ 》
前提疾患・痙攣の発作・呼吸器の症状があるワンコにおススメです。
首の筋肉を解してあげるだけで症状が和らぎ、ワンコの体はかなり楽になるようです。
特に、前提疾患のワンコは、頭が傾く事で首の筋肉が固まってしまい、更に体が辛くなってしまう事が多いです。
皮膚を優しく揺り動かす様にマッサージしてあげましょう。
首のたるみが浮腫みだった!なんて事も多々ありますので、気になる方は是非。
※ワンコに痛気持ち良いという感覚はありません。あくまでも優しくマッサージしてあげましょう。
※長くても15分以内で終わらせる様にして下さい。
2~3分程度のマッサージをちょこちょこするという形でも大丈夫です。
次は、ワンコ薬膳ごはん「春の不調改善レシピ」のご紹介です!