健康・病気

ゆるっとワンコ薬膳のススメ 〜意外と多い!梅雨から夏の『浮腫み』と『冷え』〜

関東地方も梅雨入りし、ジメジメした空気になってきました。
前回は、この時期の湿疹や痒みの原因となる「湿熱」についてお話しでした。
身体に『熱がこもる体質』のワンコもいれば、逆に『冷えて浮腫む体質』のワンコもいます。
そこで今回のワンコ薬膳では、梅雨から夏の浮腫みと冷えについてお話させていただきますね。


「小桃は冷え体質なんだよ」

湿度と気温が高くなる季節は、愛犬の安全の為にクーラーを使用する機会が多くなると思います。
必要な事とはいえ、ワンコも飼い主さんも体質によっては冷えを感じたり、場合によって体調を崩してしまう事があります。

この季節の冷えは、冬と違い「湿度が高くて浮腫みやすい」という特徴があります。

「湿度が高いと何で浮腫むの?」
と思われるかもしれませんが、湿気の多い部屋にお煎餅をおいておくと水分を吸ってフニャフニャになりますよね。
これと同じ様な状況が生き物の身体にも起こります。
皮膚や呼吸により空気中の水分を体内に取り込む「湿邪」により、湿気による冷えや血行不良などの症状を呼んでしまいます。

そして、熱がこもりやすいワンコは、湿邪により「湿熱」の状態となります。
【参考】ゆるっとワンコ薬膳のススメ 〜しつこい「湿熱」を追い出そう〜
https://goron.co/archives/11213

※「寒湿」という言葉もありますが、こちらは冬の寒さと浮腫みなどの体内の余分な水が結びついた時に起こる冷たいヘドロの様なもの」です。
湿熱の対義語ではありません。寒湿については別の機会にお話させていただきますね。

ワンコの浮腫みを簡単に見分ける方法

「ゆるっとワンコ薬膳のススメでは、何度か話題にでていますが、浮腫んでいるワンコは意外と多いのです。

「ダイエットしてるのに痩せないな」
「うちの子、いつも眠そう」

というワンコがいたら、もしかしたら浮腫みかもしれません。
そこで、ワンコの浮腫みを飼い主さんが見分ける簡単な方法をご紹介します。

【肉球を見る】
健康な肉球は、適度に締まっています。
ぷよぷよしていたり、ポテっとして柔らかいのは浮腫みです。

【舌を見る】
健康なワンコの舌は、薄くてピンク色をしています。
厚みがあったり、ポテっとしている、歯形が付いているのは余分なお水が溜まっている証拠です。

※ワンコの場合、人間と違い歯形が付くほど浮腫んでいるのは病気である可能性があります。早めの診察、検査をお勧めいたします。その他にも瞼が重そうだったり、ヘルニアや関節の痛みがある時は体内に溜まった古いお水が悪さをしている事が多いです。
心当たりのある飼い主さんは注意してあげてください。

*参考*
保護されて、我が家に来た時(Before)と薬膳ご飯とマッサージなどにより浮腫みが改善された(After)我が家の小桃の写真で比べてみました。

Before2019年秋、我が家に来たばかりの時の小桃。
今より1.6キロほど体重が重く、浮腫も強く舌も厚みがあります。

After】現在の小桃。
浮腫みがとれたので目の周りがスッキリし、舌も適度な薄さになりました。

ゆるっとワンコ薬膳のススメ 〜浮腫み改善ケアをしよう!~

境谷真佐子

境谷真佐子

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(さかいだにまさこ)
タイ式ヨガインストラクター

「あるなら探せ。無ければ作れ」をモットーに、愛犬の快適な生活とお出かけを探求しています。 楽しいお出かけ情報や、グッズのリメイク術をご提案していきます。

愛犬小珠のブログ『小珠メモ』:https://ameblo.jp/umeran0412/
心臓病、パグ脳炎の小珠(こだま)との日々

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