しつけ・ケア

犬のシニア期の過ごし方 ~前期と後期の違い~

犬のシニア期に前期と後期があることをご存知ですか?
同じシニアであっても、この2つの期間で犬ができることや体調の変化に違いがあります。
今回は、犬のシニア期全般とシニア前期・シニア後期のそれぞれで気を付けること、注意することや飼い主ができるケア方法のお話です。

愛犬のシニア期に私たちができる大切なこと

犬種によっても異なることがありますが、一般的に犬のシニア期は7歳から10歳ほどから始まります。
犬のシニア期に関するいくつかの重要なポイントをまとめてみましょう。

健康管理:

シニア期の犬は健康管理が重要です。
年齢とともに関節の健康や消化器系の機能が変わることがあります。
定期的な獣医の診察を受け、健康状態をモニターしましょう。

適切な栄養:

シニア犬のためには、適切な栄養バランスが必要です。
高齢になると代謝が変わることがあり、適切な栄養素を摂取することが健康維持に役立ちます。

運動と適切な活動:

シニア犬にも運動は大切ですが、若い頃とは異なる運動ニーズがあります。
関節の健康を保つために、適度な運動を続けることが大切ですが、無理な運動は避けるべきです。

心理的な健康:

シニア犬は心理的な刺激も重要です。
適切な社会的な刺激や脳トレーニングをすることで、認知機能をサポートすることができます。

歯科ケア:

歯の健康は、犬の全体的な健康に影響を与えます。
シニア期には歯のトラブルが増えることがあるため、歯磨きや定期的な歯科検診が大切です。

快適な環境:

シニア犬が快適に過ごせる環境が必要です。
寝床や居場所を考慮し、関節の負担を軽減する工夫をしましょう。

注意深い観察:

シニア犬は健康問題に対してより脆弱になることがあります。
愛犬の変化に敏感に反応し、異常な行動や症状があれば早めに獣医師に相談しましょう。

これらのポイントに気を配ることで、犬のシニア期を健康的かつ快適なものにすることができます。
最も適切なケアは、私たちが愛犬の様子を観察し、個別の健康状態とニーズに気づき、愛犬に合わせて調整していくことです。

犬のシニア期 前期(初老期)と後期(高齢期)

犬のシニア期は、前期(初老期)と後期(高齢期)に分けられます。
それぞれの期間には、体の変化や健康ニーズに違いがあります。

まだ元気!な前期(初老期):

前期のシニア期は、おおよそ7歳から中盤までの期間にあたります。
この時期はまだ元気で活動的な犬が多いですが、年齢による変化が少しずつ現れ始めることがあります。

〈 特徴 〉

  • エネルギーレベルがまだ比較的高く、運動が好きです。
  • 関節の健康を保つために適切な運動が重要です。
  • 食事に気を付け、適切な栄養素を摂取させることが大切です。
  • 歯や歯ぐきの健康管理が重要です。
  • 獣医の診察を定期的に受け、健康状態をモニターしましょう。

免疫力や活動エネルギーが低下する後期(高齢期):

後期のシニア期は、おおよそ10歳以上の年齢に進む段階です。
この時期は、犬の健康状態における変化がより顕著に現れることが多くなります。

〈 特徴 〉

  • エネルギーレベルが低下し、運動量が減少することがあります。
  • 関節の健康状態に注意が必要で、適切な運動を提供することが大切ですが、無理な負荷は避けるべきです。
  • 免疫力が低下するため、疾病への感受性が高まることがあります。
  • 心臓や腎臓などの内臓の健康管理が重要です。
  • 食事を体重や健康状態に合わせて調整することが必要です。
  • 獣医の定期的な健康チェックが特に重要です。

犬のシニア期における前期と後期の特徴は、個体差や犬種によっても異なることがあります。
犬種によって発症しやすい病気に注意することと合わせ、定期的な健康チェックや適切なケアを通じて、犬が健康的で快適なシニアライフを送ることができるようにしましょう。

シニア犬のおすすめな運動方法

シニア犬の運動は、関節や筋肉の健康を保ちつつ、適切な範囲で行う必要があります。
シニア犬のためのお勧めの運動方法をいくつかご紹介します。
ただし、犬の個別の健康状態や能力に合わせて調整することを忘れないでください。

お散歩:

日常で気軽にできるお散歩、シニア犬にとってとても良い運動方法です。
適度な距離とペースで歩くことで、筋肉を刺激し関節の健康を保ちます。
歩く際には犬のペースに合わせ、無理な負荷をかけないようにしましょう。

水中運動:

水中での運動は、関節への負担を軽減しながら筋肉を鍛えるのに適しています。
プールでの軽い泳ぎや、水中での歩行をとりいれてみてください。
ただし、犬が水を苦手とする場合は無理に行わないように注意してください。

軽いゲーム:

シニア犬でも軽いゲームを通じて運動と脳トレーニングを組み合わせることができます。
おもちゃを使った取り合いや、隠れたおやつを探すゲーム(ノーズワーク)などが適しています。

ストレッチとマッサージ:

適切なストレッチとマッサージは関節の可動域を保ち、筋肉をほぐすのに役立ちます。
犬の体を軽くストレッチさせてみたり、指圧などもおすすめです。
飼い主さんができるマッサージやツボ押しを「ゆるっとワンコ薬膳」でご紹介しています。

専用の運動プログラム:

専用のシニア犬向け運動プログラムやクラスもあります。
これらのプログラムはシニア犬の健康ニーズに合わせて設計されており、安全な運動を提供してくれます。

獣医のアドバイスを受ける:

シニア犬の健康状態に応じて、獣医師に運動についてアドバイスを求めることも大切です。特定の疾患や制約がある場合、運動方法を適切に調整する必要があります。

運動はシニア犬の健康維持に重要ですが、無理な負荷や激しい運動は避けるようにしてください。
犬の反応を観察し、楽しんで行える運動方法を取り入れることが大切です。

シニア犬向け専用運動プログラムやクラスをご紹介

シニア犬向けの運動プログラムやクラスは、犬の年齢や健康状態に合わせて設計されています。
いくつか具体的な例をご紹介します。
地域によって提供されているプログラムが異なる場合があるため、ご自身の地域での情報を調べることをおすすめします。

シニア犬フィットネスクラス:

これはシニア犬専用のフィットネスクラスで、軽いエクササイズやストレッチ、バランスのトレーニングなどを提供します。
犬の関節や筋肉を健康的に保つためのプログラムです。

アクアエクササイズ:

水中での運動はシニア犬に特に適しています。
プールで行うアクアエクササイズでは、浮力を利用して関節への負荷を軽減しつつ筋肉を鍛えることができます。

シニアドッグヨガ:

ドッグヨガは、犬と一緒に行うヨガのことです。
シニア犬向けのプログラムでは、犬の体に負担をかけずにストレッチやリラクゼーションを行います。

シニアドッグダンス:

シニア犬ダンスクラスは、軽快な音楽に合わせて犬と一緒に楽しく踊るプログラムです。
軽い動きと心地よい音楽が、犬の運動と心理的な刺激をすることができます。

シニア犬ウォーキンググループ:

シニア犬の飼い主たちが集まってウォーキングを楽しむグループもあります。
犬同士の交流や運動の機会を提供することができます。

これらのプログラムは、犬と飼い主のコミュニケーションや絆を深める機会にもなります。
地域の犬のトレーナーやペット関連の施設、動物病院などで情報を探し、適切なプログラムを見つけることをおすすめします。また、獣医のアドバイスを受けながらプログラムを選ぶことも大切です。
シニア犬の健康維持や生活の質の向上に、各種エクササイズが役立つことを願っています。

 

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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