下痢や誤飲誤食した時の具体的な対処法をご紹介します!
「お腹が冷えた…食べすぎちゃった?」この時期多い下痢と対処方
今回ご紹介するのはあくまでも一過性の下痢のお話と東洋医学を使った対処です。
なかなか止まらない下痢や血液が混じったりワンコがグッタリとしている場合は、必ず獣医さんに連絡して指示をして対処して下さい。
〈 体の冷えによる下痢 〉
水の様な便または未消化便(消化しきれてない食べた物が混ざっている)で悪臭があまりありません。
お腹がゴロゴロと鳴ったり、張ったり、腹痛を伴う事が多いです。食欲不振にもなります。
【 対処方 】
まずは毛布や湯たんぽ、小豆の温パックなどで温めてあげて下さい。
後ほどお話するツボ押しは温めながらでも、ある程度温かくなってからでもOKです。
〈 食べすぎや体に合わない物を食べた時の下痢 〉
食べてから1時間から6時間で下痢の症状が出始め、泥の様な便または未消化便で悪臭があります。
ゲップや嘔吐を伴う事もあります。
ワンコにとって毒になる物(ネギ類、ニンニク、チョコレートなど)を食べたと思われる場合は速やかに動物病院に連絡し、指示を仰いでください。
命に関わる事もありますので迷わず連絡してください。
【 対処方 】
明らかに食べ過ぎていたり、合わないものを食べたと分かっている場合はご飯を控えめ又はお休みしたり、後ほどご紹介する下痢止めの薬膳ご飯をお試しして見て下さい。
〈 ストレスによる下痢 〉
お客様が来たり、お泊りがあったり、人混みにお出かけしたりといつもと違う生活になる年末年始に一番多いのがこのタイプの下痢です。
ストレス性の下痢は人間も同様ですが、腹痛から始まる事が多いです。
「あれ?うちの子、さっきからずっと丸まってる…」や、プルプル震えていたり、落ち着かなくウロウロしていたり、飼い主さんにも触らせてくれないという時はお腹の痛みが出ている場合があります。
【 対処方 】
静かな場所で落ち着かせて休ませてあげて下さい。
早めに対処すると軽度で済むこともあります。
触らせてくれる様でしたら優しく撫でてあげたり、皮膚を揺り動かす様にマッサージして緊張を和らげてあげるのも良いです。
泰介「ボクは油の多いものが苦手なんだ」
小桃「わたしは冷えてお腹こわしちゃうから気をつけてるんだよ」
誤飲誤食してしまったら!
ワンコの誤飲誤食は基本的に動物病院での診察や処置をして頂くのが大前提となります。
ネットなどの情報を鵜呑みにせず、必ず獣医さんに連絡しましょう。
〈 緊急性が低い場合 〉
ワンコが中毒症状を起こさない食べ物や内臓を傷付ける恐れの無い鋭利では無いもの、小さな物を誤飲誤食した場合は無症状で便と共に排出される事があります。
獣医さんに電話をして「様子を見てください」と言われたら興奮させる様な行動は避け、静かに過ごして排出されるのを待ちます。
食欲が無くなったり、繰り返し嘔吐したり、発熱などの症状が出る事もあるので1〜2日はしっかりと観察して下さい。
〈 緊急性が高い場合 〉
異物が詰まって呼吸困難を起こしていたり、窒息しかけている場合は緊急に処置をする必要があります。
先ずは動物病院に電話をして指示を仰ぎましょう。
いきなりお休みの日の病院に行っても対応が難しい場合があります。必ず電話しましょう。
インターネットには犬を吐かせる方法も載っていますが、安易に素人が吐かせるのは体内を傷つけたり、更に中毒を起こす可能性があるので大変危険です。
必ず獣医さんの指示に従って下さい。
「犬が何を誤飲誤食したのか、量はどのくらいか」を必ず伝えましょう。
*緊急性の高い誤飲物一例
紐状のもの 鋭利なもの プラスチック タバコ アルコール 薬
ネギ類 ニンニク ぶどう チョコレート
「必ず獣医さんに連絡してね」