しつけ・ケア

犬の肉球を知ろう ~役割やお手入れ方法~

犬が歩くためにとても大切な肉球。
今回は、肉球の役割やお手入れの仕方やトラブルが起きたときのケア方法などをご紹介いたします。

犬の肉球の構造

犬の肉球は、足の裏にある特殊な皮膚で、歩行や走行時に地面との接触をサポートするための構造です。
皮膚の厚い層と角質層、脂肪組織、さらには血管や神経から構成されています。
また、肉球には湿った状態での摩擦を減少させるための脂肪分泌腺も存在します。

犬種や環境によって、肉球の形状や硬さ、厚さなどが異なることがあります。
例えば、氷点下の寒冷地に生息する犬は、肉球が厚くて耐寒性がある場合があり、一方より暖かい地域の犬は、肉球が薄くて感度が高い傾向があります。

肉球の役割とは

犬の肉球は、多くの重要な役割を果たしています。
肉球は足の健康と機能性に欠かせない部分であり、さまざまな生活活動に重要な役割を果たしています。

足の保護:

肉球は犬の足を保護する役割を果たしています。
犬が歩く、走る、ジャンプする際に、地面との摩擦や衝撃から足を守っています。
また、草地や岩場などでの歩行時にも保護の役割を果たします。

グリップと安定性:

肉球には、犬が滑らずに歩いたり走ったりできるような肉球には滑り止め効果があります。
さらに、肉球は地面にしっかりとグリップするための特殊な構造を持っており、犬が急な斜面を登るときや急な方向転換をする際の安定して動けるようにしています。

感覚器:

肉球には多くの神経末端が存在し非常に敏感で、犬が触れる地面の情報を感じるのに役立っています。
地面の温度、テクスチャ、振動などの情報を感じ取ることで、犬は周囲の状況を把握し、安全な歩行や狩猟などの活動を行うことができます。

体温調節:

肉球は犬の体温調節の役割もあります。
地面の温度が冷たい場合、肉球は体温の放出を防ぎ、足元の保温を助けます。
一方、地面が熱い場合は、肉球を通じて体温を放出し、過熱を防ぎます。

匂いの感知:

肉球には汗腺が存在し、犬が匂いを感知するのに役立っています。
犬は肉球を地面につけて匂いを嗅ぎ、周囲の状況や他の動物の存在を感じ取ることができます。

犬の肉球は彼らの足の健康と機能性に欠かせない部分であり、さまざまな生活活動に重要な役割を果たしています。

大切な肉球のお手入れを!

犬たちの健康と快適な暮らしのために大切な肉球。
機能的に役割を果たすために肉球の適切なケアが必要です。
そこで犬球のお手入れ方法をいくつか紹介します。

定期的な点検:

定期的に愛犬の肉球をチェックし、傷や亀裂や腫れがないか?異常な色や形状の変化などがおきていないか?を確認します。
早期に問題を発見して治療することが大切です。

清潔に保つ:

犬の肉球は地面と接するため、汚れや塵が付着しやすいです。
散歩の後や外で遊んだ後は、肉球を水で洗って清潔に保ちましょう。
ただし、過度な洗浄は肉球の皮膚を乾燥させる可能性があるため、適度に行うことが大切です。

適切な保湿をする:

肉球の皮膚が乾燥しないようにするために、専用のペット用保湿クリームやバームを使用して保湿を行います。
ただし、人間用の製品は犬に適さないことがあるので、獣医師の勧める製品を選びましょう。

爪を適切な長さに:

犬の爪が長すぎると、歩行時に肉球が正しく地面に触れないことがあります。
定期的に爪を切って適切な長さに保ち、肉球の負担を軽減します。
ただし、爪を切る際は獣医師の指導を受けるか、専用の爪切りを使用して慎重に行いましょう。

犬の肉球に起こりやすいトラブル

犬の肉球にはさまざまなトラブルが起こる可能性があります。

亀裂(クラック):

肉球が乾燥し、亀裂が生じることがあります。
これによって痛みや感染のリスクが高まります。

膿瘍:

肉球に細菌感染が起こることで、膿瘍が形成されることがあります。
これによって肉球が腫れたり、痛みが生じたりすることがあります。

湿疹(インターデジタル・ダーマタイティス):

肉球の間に湿疹や炎症が生じることがあります。
湿った環境や細菌感染が原因となることがあります。

ひび割れ:

寒冷地や乾燥地などで、肉球がひび割れてしまうことがあります。
これによって感染のリスクが高まります。

肉球腫瘍:

肉球に腫瘍ができることがあります。
これは悪性(がん)の場合もあるため、早期の発見と治療が重要です。

アレルギー反応:

犬が特定のアレルゲンに反応することで、肉球に炎症やかゆみが生じることがあります。

肉球の潰瘍:

外傷や怪我によって肉球に潰瘍ができることがあります。
これによって痛みや感染のリスクが高まります。

冷やけ(フロストバイト):

寒冷地での散歩や活動によって肉球が凍傷を起こすことがあります。

寄生虫感染:

肉球に寄生虫が感染することがあり、かゆみや炎症が生じることがあります。

アクシデントや外傷:

肉球が尖った物や鋭利な物に触れたり、怪我をしたりすることでトラブルが生じることがあります。

これらのトラブルを予防するためには、定期的なケアと注意が重要です。獣医師のアドバイスを受けながら、犬の肉球の健康を維持しましょう。

日常的に気を付けること

肉球の健康を維持するためには、予防的なケアと日々の注意が不可欠です。

栄養バランス:

適切な栄養を摂取することで、肉球の健康を維持することができます。
栄養不足は皮膚や爪の健康に影響を及ぼす可能性があるため、バランスの取れた食事ができるようにしましょう。

適切な散歩と運動:

酷暑や極寒の日には、地面の温度に注意して散歩を行います。
アスファルトの熱さや凍結した地面が肉球に悪影響を及ぼすことがあります。
適切な散歩と運動をして、肉球の血流を促進します。

環境の注意:

犬が散歩する場所や遊ぶ場所に注意を払います。
尖った物や鋭利な石、ガラスなどが肉球に損傷を与える可能性があるため、犬たちの足元に気を付けましょう。

アレルギー管理:

もし犬がアレルギーによって肉球の問題を抱えている場合、アレルギーの原因を特定し、それに応じた対策を講じます。
必要ならば獣医師の指導を受けてアレルギー管理を行いましょう。

定期的な獣医診察:

定期的な獣医診察を受けることで、肉球の健康状態を確認し、早期に問題を発見できます。
獣医師のアドバイスに従い、適切なケアを行いましょう。

肉球のケアは犬の全体的な健康や暮らしに影響を与える重要な要素です。
もし、肉球の問題が続く場合や深刻な場合は、獣医師の診断と相談をするようにしましょう。

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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