猫の出産シーズンになると、とても忙しくなる動物ボランティアがいます。
それは「ミルクボランティア」と呼ばれる方々です。
ミルクボランティアは、文字通りミルクを与えて保護された仔猫や仔犬を育てます。
地域猫(TNR)活動を
最近は猫のミルクボランティアの役割がクローズアップされています。
ミルクボランティアを知ろう!
ここでは、最近その役割が注目されている仔猫のミルクボランティアについてお話します。
授乳が必要な仔猫や仔犬には、昼も夜も2~3時間おきにミルクを与えなくてはなりません。
その授乳を行うミルクボランティアは、とても大変な仕事です。
仔猫は、生後約1ヶ月の間、母乳だけで育ちます。
人工哺乳の場合、猫用の粉ミルクを使いますが、生まれたばかりのこの頃、一度に飲めるミルクの量に限りがあるため、頻繁に授乳する必要があります。
成長と共に、飲めるミルクの量も多くなり、それに伴い授乳時間の間隔が長くなってきます。
これまでの間、ミルクボランティアたちは、眠る時間を少なく、または浅い眠りで仔猫たちのケアをしていきます。
保護仔猫・人口哺乳の猫たちの体調管理
生後約1ヶ月頃から歯が生え揃い始め、離乳食を食べれるようになります。
ただ仔猫は、下痢をすることも多く、風邪やその他の感染症などにかかることあります。
ミルクを与え育てるだけではなく、健康管理など、細心の注意を払いお世話をしていかなくてはなりません。
猫の場合、母猫が一度に出産するのは2〜3匹、多ければ5〜6匹ですので、それだけの頭数を同時にケアしながら人工哺乳で育てるのは、簡単なことではありません。
ひとりでも多くの方へミルクボランティアを知ってもらいたい
以前、私が8匹の仔猫を保護したとき、偶然動物病院でであったご夫婦がミルクボランティアを引き受けていただきました。
きっと、そのご夫婦がいなければ、この8匹を育て、里親さんにつなぐことはできなかった、、
地域で猫たちの生きる場所を整えていく地域猫活動(TNR)
猫たちとの共生していくために、ここに生を受け生まれ続ける仔猫たちの存在が常にあります。
ミルクボランティアをするためには、出来る限り自宅に居て子猫のお世話に時間を費やさなければならないので、専業主婦や自宅で仕事をしている方に限られてしまいますが、既に猫を飼っている方であれば、取り組むことがしやすいボランティア活動です。
一人でも多くの方がミルクボランティアの活動を知り、ミルクボランティアとしての活動をすることを検討してもらえる事を願っています。