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犬フンゼロ宣言!! ゆりのきワンコまつり「ここから」

    


◆終わりなき活動へ

  イベント終了後、街には犬フン放置が目に見えて少なくなりました。住民の方からも「少なくなったね」「きれいになったね」という声が聞かれました。

  ただ悲しいことに、やはりゼロにはなりません。さらにイベントから2ヶ月、3ヶ月と経過するにつれてみんなの意識も徐々に薄れ、放置フンがまた少し目立つようになってきているのも事実です。

  こうした問題は当然ながら、一度の活動で解決するものではなく、根気よく継続していくことが大切です。

  ゆりのき台自治会では今後、イベントを行うだけではなく、有志を募って普段の休日などにウンチゼロウォーキングを定期的に実施していくこと、また、犬仲間のサークルを立ち上げるなどして地道で継続的なフンゼロ運動を展開していくことなども検討項目として提案していく考えもあるそうです。

  継続的な取り組みとして、イベント開催と同時に自治会館前に設置された「ウンチゼロ」(放置フンやゴミを見つけたら、拾って持ち帰れるようにビニール袋を常備しておけるBOX)ですが、これも、本来の目的とは思えないほど短期間に何百枚もの袋が抜かれてしまうという問題がすぐに起こり、今後どのような対策をとっていくかという課題も残されています。

―誰もが快適に暮らせる環境づくり―

  このように、ペット共生の住みやすくキレイで清潔な街づくりは、短期的な活動でどうにかなるものではありません。継続的な啓蒙と活動、そして何より、そこに住む人たちの永続的な心がけの上に成り立つものなのです。それは、今回、ゆりのき台のイベントで実際に活動された自治会の役員さんたちの実感でもあります。

  しかし、今暮らす街で、家族と、愛犬とともに楽しく一生を暮らしていくことを願う人間としては、これをあきらめるわけにはいきません。

  犬を飼っている人が、というよりも、むしろもっと重要なのは、「犬を飼っていない人こそが気持ちよく快適に暮らしていける環境づくりを目指していかなければ、真のペット共生の街づくりはあり得ない」ということなのです。

  決して容易なことではありませんが、それを目指すことが、人もペットも気持ちよく、心から快適に暮らしていける街づくりの「土台」となるものではないでしょうか。

  「ゆりのきワンコまつり」におけるウンチゼロウォーキングの光景は、難しい現実の向こうに、これからへの希望や期待も垣間見せてくれました。それが、今回ゆりのき台自治会が実施したイベント「犬フンゼロ宣言!! ゆりのきワンコまつり」の、最大の成果とだったといえるのかもしれません。


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