アニマルライツ
犬フンゼロ宣言!! ゆりのきワンコまつり「地域の底力」
◆イベント開催へ動き出した自治会
イベント開催が決定し、いよいよ準備がスタートです。
イベントのタイトルは、「犬フンゼロ宣言!ゆりのきワンコまつり」に決定。コンセプトは、「ゴミやフンのないキレイな街づくりへの意識を高め、ゴミを捨てづらい街、犬フンを放置しづらい街のイメージをアピールする」と設定しました。
―楽しさの中からマナーを学べるように―
このイベントを成功させ、かつ高い効果を目指すには、一人でも多くの人に集まってもらうことが大切です。また大人はもちろん、子供たちにもこのイベントの意味がしっかり伝わるように、堅い催しでなく、「楽しいお祭り」として、楽しさの中からペットマナーを学び、意識の向上を図る内容で計画を練りました。
イベントの内容は、ナチュラルドッグスタイル(NDS)さんが行う内容を参考に
- 松本秀樹さんによるトークショー&ゲーム
- 簡易ドッグランの設置
- しつけ教室
- 犬グッズ販売の模擬店(NDSさん紹介の業者さんに出展依頼)
- ウンチゼロウォーキング
- 子供たちによる「犬フンゼロ宣言」
に決定。
さらに、地元の動物病院である、永井動物病院の獣医師による「健康相談コーナー」も加えました。
開催場所となる「ゆりのき台自治会館」には広場があり、そこに鉄製の支柱と針金ネットでフェンスを作り、「簡易ドッグラン」を設置(小型犬用と中~大型犬用で2スペース設置)。イベントに来てくれたワンちゃんたちが楽しく遊べるような工夫を施しました。
また、しつけ教室については、このイベントだけでなくその後も住民が相談やトレーニングを依頼したりできるように、ゆりのき台の近隣のトレーナーさんを探し、初歩的なしつけ指導を午前と午後の2回、それぞれ30分ずつお願いし、そのほかの時間はブースを設置して、個別にしつけ相談をしてもらうことにしました。
イベントの開催告知としては、カラーポスターとチラシを自前で作成しました。
ポスターは公園や団地内のスーパー、動物病院に掲示してもらい、チラシは1ヶ月前に自治会650世帯に全戸配布しました。また、隣接する町会自治会にも協力を求め回覧してもらうほか、地元ケーブルテレビや新聞社にもプレスリリースを流すなど、幅広い周知を図りました。
◆東京都《地域の底力再生事業助成》に申請
-経費が気がかり―
イベントプランが徐々に固まる一方で、心配になるのはやはり「経費」です。
タレントさんの出演料、トレーナーや獣医師への謝礼、ポスター・チラシの印刷費、簡易ドッグランのフェンス設置費用などなど、自分たちで作れるものは何とか作るようにして、また関係者の方々には低予算であることを理解していただいてなんとか全体の費用を抑えたものの、それでも25万円前後はかかりそうでした。
―地域の底力再生事業助成―
これをすべて自治会予算から捻出するのは厳しいとの判断から、以前から何らかの形で活用を検討していた東京都の「地域の底力再生事業助成」に申請することにしました。
この助成事業は、町会・自治会が行う、地域の課題を解決するための先駆的な取り組みや地域の活力を増進し、住民相互の「共助」を推進する事業に対して、東京都が助成金を交付し、「地域力」の向上を図ることを目的としたものです。
スポーツ振興、伝統文化、国際交流、市民活動、地域における課題を解決するために新たにチャレンジする事業などが助成対象となり、単一自治会の申請の場合、最大で20万円、連合組織の場合最大で200万円の助成が受けられることになっています。これを活用できれば、費用負担を大幅に抑えることができると考えました。
申請書類の作成はやや面倒ではありましたが、22年度第2回の助成事業募集に応募、ゆりのき台自治会主催のイベントが「ペットマナーの向上と地域交流事業」として、都内40事業の中の一つとして選ばれました。懸念点も解消! いよいよ「ゆりのきワンコまつり」が、東京都の助成対象事業として開催できることとなったのです。
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