「腎」のケア方法
《 腰を冷やさない 》
腰には「腎兪(じんゆ)」というツボがあり、刺激する事で「腎」を元気にしてくれます。
また「腎」は、冷えが苦手です。
耳や足先が冷えている時にお灸や小豆温パック(あずきのチカラなど)で温めたり、腹巻きをして冷やさない様にしてあげる事で腎を補う事が出来ます。
※貼るカイロは使用しないでください。
ワンコの低温やけどの症例が多く報告されていおります。
カイロを使いたい場合は必ず飼い主さんが手に持って、数秒程度体にあてて場所を移動させる様にして下さい。
「小桃の腹巻きは人間用だよ」
・犬用腹巻きの代用品
大型犬は人間の男性用、小型犬は女性用や新生児用、チワワさんなどの超小型犬は靴下やレッグウォーマーを加工しても良いと思います。
「これは小豆温パックだよ。電子レンジでチンして使うの。体の奥まで温まるよ」
︎背中に日光を浴びる(日向ぼっこ)
シニアワンコだけでなく、体の冷えが気になる、朝なかなか起きられないワンコや飼い主さんは体を温めたり、活動的にする「陽」のエネルギーが足りていないのかもしれません。
東洋医学では背中や上半身は「陽」お腹と下半身は「陰」とされています。
日向ぼっこをしたり、なかなか起き上がれない時はゴロンと窓の方に転がって背中に陽の光を浴びて「陽」のエネルギーを補給してあげてください。
もちろん動けるようでしたらゆっくりお散歩するのも大切です。
「朝の日向ぼっこ、最高!」
︎ツボマッサージでケア
︎《 腎兪(じんゆ) )命門(めいもん)》
「腎兪」は第二腰椎と第三腰椎の間★の︎印、「命門」はその間の◆︎の印の場所にあります。
分かりやすい探し方は肋骨の一番下を辿って背骨にぶつかる所です。
「腎兪」は腎機能を整え、精力を高めてバランスを整えてくれます。
背中の痛みや腰痛にも効果があります。
「命門」は腎の体を温めるパワーを補い、脊髄を丈夫にしてくれます。
足腰の弱りや尿漏れにも有効です。
どちらも10秒ほど優しく指圧するか、前後に摩って下さい。
《 気海(きかい)》
お腹のお臍と恥骨の間の真ん中より1cmほど上の★印の場所にあります。
腎の陽気を高め、消化器系やリンパのエネルギーも強くしてくれます。
ここは優しく摩るようにマッサージしてください。場所がよく分からなかったらお臍と恥骨の間を1/3にしてお臍側をマッサージすればツボも入ります。
《 足三里 》
後ろ足の膝のすぐ下で、☆印の場所にあります。
消化と「血」を管理するエネルギーを強くしてくれます。
優しく指圧するか、円を描く様にマッサージしてください。
※ワンコに「痛気持ちいい」感覚はありません。あくまでも優しくマッサージして下さい。
頑張って長時間マッサージする必要はありません
。数秒でもきちんと効果があります。
長くても全部で10分〜15分程度で終わらせる様にしてください。
それ以上はワンコが疲れてしまい、逆効果になってしまいます。
「ちょっとだけ刺激すればいいや」くらいのお気持ちでケアしてあげて下さい。